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透明ランナー|『秘密の森の、その向こう』――時空を超えた出会いによる女性同士の喪失と癒しの物語

 こんにちは。あなたの代わりに観てくる透明ランナーです。  今回紹介する映画は『秘密の森の、その向こう』(2021)。前作『燃ゆる女の肖像』(2019)で映画史に燦然と…

ピアニスト・藤田真央#12「ミハイル・プレトニョフ――ヴェルビエの夜、憧れのひとと邂逅する」

毎月語り下ろしでお届け! 連載「指先から旅をする」 ★今後の更新予定★ #13   10月25日(火)正午 #14     11月5日(土)正午  7月20日、ヴェルビエ音楽祭でヴァイ…

<生誕100年アンケート企画>あなたの「好きな司馬作品」を教えてください。

 来年2023年は司馬遼太郎の生誕100年にあたります。この節目に合わせ「好きな司馬作品」に尋ねるインターネット上でのアンケートが、公益財団法人司馬遼太郎記念財団によ…

10月の更新予定

■新連載  ・高田大介「エディシオン・クリティーク」 お待たせ致しました! 『図書館の魔女』の高田大介さんによる小説連載「エディシオン・クリティーク」が始まりま…

イナダシュンスケ|ホルモン奉行、卒業。

第8回 ホルモン奉行、卒業。   人が何かを好きになる時。それは、気が付けば自然とそれを好きになっているだけではなく、好きになりたいと思ったものを好きになる、そ…

透明ランナー|「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」展――広がり続ける写真芸術の自由な可能性

 こんにちは。あなたの代わりに観てくる透明ランナーです。  今回紹介するのは、東京都写真美術館で開かれている「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」展です。「日…

ピアニスト・藤田真央#11「ヴェルビエ音楽祭――アルゲリッチの代わりに立つ」

毎月語り下ろしでお届け! 連載「指先から旅をする」 ★今後の更新予定★ #12   10月5日(水)正午 #13   10月25日(火)正午  夏の欧州は、各地で音楽祭が花盛り。7…

第2章、公開! 3日連続公開3日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#006

COVID患者は妊婦だった――。 医療現場に走る緊張。 正解がわからない中で、それでも医師たちは走り続ける。 7 2020年12月18日  触れれば切れそうなほどに空気が張り…

第2章、公開! 3日連続公開2日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#005

疲弊が募る医療現場で、今日も必死に立ちあがる医師たち…… そんな彼らのもとに待ち望んでいた一報が届いた! 4 2020年10月10日 「こんな感じでいいかな?」  椅子に…

透明ランナー|第25回文化庁メディア芸術祭――今年で最後のメディア芸術の祭典を振り返る

 文化庁が主催し、メディア芸術の振興を目的として作品を選出する「文化庁メディア芸術祭」(メ芸)。①アート部門、②エンターテインメント部門、③アニメーション部門、…

10月刊「文春文庫」見本到着!! プレゼントご希望の方、ご応募お待ちしております

 2022年10月5日(水)、文春文庫の最新ラインナップが刊行されます。  そのラインナップ全12作の「見本」が、ひと足お先に編集部にずらり!  印刷所から届いたばかりの…

第2章、公開! 3日連続公開1日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#004

西東京市の開業医・長峰は、発熱外来への参加を決めた。 しかし、そこはまさに戦場だった。 第2章 α1 2020年7月5日  暑い、いや熱い。全身を炭火で炙られているか…

二宮敦人「サマーレスキュー ポリゴンを駆け抜けろ!」#008

オンラインゲーム「ランドクラフト」内で、 ずっと千香のあとをつけてくる狼男。 このアナーキーな世界で、彼は何を求めているのだろうか…  ふと気が付くと、狼男は千香…

二宮敦人「サマーレスキュー ポリゴンを駆け抜けろ!」#007

行方不明になった幼馴染を捜すため、 オンラインゲーム「ランドクラフト」にログインした千香。 そこは犯罪の温床たるアナーキーワールドだった。 千香のうしろには、あと…

透明ランナー|『LOVE LIFE』――人と人との分かりあえなさ、深田晃司が描き続ける“孤独”

 映画『LOVE LIFE』が2022年9月9日(金)から公開されています。本作の深田晃司(ふかだ こうじ、1980-)監督は、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞…

冲方丁「マイ・リトル・ジェダイ」#015

息子とともにオンラインゲームで世界一を目指すノブ。 救世主のごとく現れたのはトッププレイヤーのマシュー。 彼はノブのために、クラウドファンディングを行うと言うの…

透明ランナー|『秘密の森の、その向こう』――時空を超えた出会いによる女性同士の喪失と癒しの物語

透明ランナー|『秘密の森の、その向こう』――時空を超えた出会いによる女性同士の喪失と癒しの物語

 こんにちは。あなたの代わりに観てくる透明ランナーです。

 今回紹介する映画は『秘密の森の、その向こう』(2021)。前作『燃ゆる女の肖像』(2019)で映画史に燦然と輝く金字塔を打ち立てた(というありきたりな表現では足りないほどの傑作ですね)、セリーヌ・シアマ(1978-)[1]の最新作です。

 主人公は8歳の少女ネリー。大好きだった祖母が亡くなり、整理のために森の中にぽつんとたたずむ祖母の

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ピアニスト・藤田真央#12「ミハイル・プレトニョフ――ヴェルビエの夜、憧れのひとと邂逅する」

ピアニスト・藤田真央#12「ミハイル・プレトニョフ――ヴェルビエの夜、憧れのひとと邂逅する」

毎月語り下ろしでお届け! 連載「指先から旅をする」

★今後の更新予定★ #13   10月25日(火)正午 #14     11月5日(土)正午

 7月20日、ヴェルビエ音楽祭でヴァイオリニストのマルク・ブシュコフ、チェリストのズラトミール・ファンと室内楽を演奏する機会に恵まれました。彼らとは、2019年のチャイコフスキー国際コンクールでともに入賞したときからの縁です。

 この日のプログラムは、

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<生誕100年アンケート企画>あなたの「好きな司馬作品」を教えてください。

<生誕100年アンケート企画>あなたの「好きな司馬作品」を教えてください。

 来年2023年は司馬遼太郎の生誕100年にあたります。この節目に合わせ「好きな司馬作品」に尋ねるインターネット上でのアンケートが、公益財団法人司馬遼太郎記念財団により実施されることになりました。

 同様の投票企画は、以前にも司馬遼太郎記念館友の会の会員を対象に行われましたが、インターネットを通じて、全国の幅広い年齢層に向けて行われるのははじめてのことです。

実施要項

司馬遼太郎記念館ホーム

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10月の更新予定

10月の更新予定

■新連載 

・高田大介「エディシオン・クリティーク」

お待たせ致しました!
『図書館の魔女』の高田大介さんによる小説連載「エディシオン・クリティーク」が始まります。
ひとかけらの手掛かりから失われた物語を復元する、文献学者を主人公にした知的探索ミステリー。ご本人も言語学の徒である高田さんが紡ぐ、とびきり浮世離れしたディレッタントの活躍をご堪能ください。
⇒10/13(木) 第1回公開

■イベ

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イナダシュンスケ|ホルモン奉行、卒業。

イナダシュンスケ|ホルモン奉行、卒業。

第8回 ホルモン奉行、卒業。 
 人が何かを好きになる時。それは、気が付けば自然とそれを好きになっているだけではなく、好きになりたいと思ったものを好きになる、そんなことが結構あるのではないかと思っています。
 僕は20代の頃、焼肉屋のいわゆる「ホルモン」を、好きになりたいと思っていました。そしてそれを実際に好きになっていたと思います。

 当時「食通」の人々は、こんなことをよく言っていました。

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透明ランナー|「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」展――広がり続ける写真芸術の自由な可能性

透明ランナー|「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」展――広がり続ける写真芸術の自由な可能性

 こんにちは。あなたの代わりに観てくる透明ランナーです。

 今回紹介するのは、東京都写真美術館で開かれている「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」展です。「日本の新進作家」展は2002年から東京都写真美術館で定期的に行われている企画展で、新たな写真・映像表現に挑戦している若手作家の作品をピックアップして紹介するものです。私は2008年の「vol.7」以降毎回訪れ、どんな作品と出会えるのか

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ピアニスト・藤田真央#11「ヴェルビエ音楽祭――アルゲリッチの代わりに立つ」

ピアニスト・藤田真央#11「ヴェルビエ音楽祭――アルゲリッチの代わりに立つ」

毎月語り下ろしでお届け! 連載「指先から旅をする」

★今後の更新予定★ #12   10月5日(水)正午 #13   10月25日(火)正午

 夏の欧州は、各地で音楽祭が花盛り。7月にはロッケンハウス室内楽フェスティバル、ヴェルビエ音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノフェスティバルと、わたしもずいぶん飛び回って、あちらこちらで演奏をしてきました。

 音楽祭はその土地の空気や、その街ならではの

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第2章、公開! 3日連続公開3日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#006

第2章、公開! 3日連続公開3日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#006

COVID患者は妊婦だった――。
医療現場に走る緊張。
正解がわからない中で、それでも医師たちは走り続ける。

7 2020年12月18日

 触れれば切れそうなほどに空気が張り詰めている。息苦しさをおぼえた椎名梓は、つけているサージカルマスクの上部に指を引っかけ、少しだけ隙間を作って一呼吸した。
 金曜の昼下がり、心泉医大附属氷川台病院の本館にあるミーティングルームには、十数人の医師がパイプ椅子

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第2章、公開! 3日連続公開2日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#005

第2章、公開! 3日連続公開2日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#005

疲弊が募る医療現場で、今日も必死に立ちあがる医師たち……
そんな彼らのもとに待ち望んでいた一報が届いた!

4 2020年10月10日

「こんな感じでいいかな?」
 椅子に乗った妻の千恵が、長いビニールカーテンを持った両手を広げる。医院の裏手にある従業員用の出入り口が覆われるように、ビニールカーテンが垂れ下がった。
「ああ、それで十分だ。普通のカーテンみたいに簡単に開け閉めできるようになるか?」

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透明ランナー|第25回文化庁メディア芸術祭――今年で最後のメディア芸術の祭典を振り返る

透明ランナー|第25回文化庁メディア芸術祭――今年で最後のメディア芸術の祭典を振り返る

 文化庁が主催し、メディア芸術の振興を目的として作品を選出する「文化庁メディア芸術祭」(メ芸)。①アート部門、②エンターテインメント部門、③アニメーション部門、④マンガ部門の4部門について、大賞、優秀賞、新人賞などが選出されます。1997年度から毎年行われ、日本のメディア芸術の発展に大きな役割を果たしてきました。

 その第25回受賞作品展が9月26日(月)まで、お台場の日本科学未来館で開催されて

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10月刊「文春文庫」見本到着!! プレゼントご希望の方、ご応募お待ちしております

10月刊「文春文庫」見本到着!! プレゼントご希望の方、ご応募お待ちしております

 2022年10月5日(水)、文春文庫の最新ラインナップが刊行されます。
 そのラインナップ全12作の「見本」が、ひと足お先に編集部にずらり!
 印刷所から届いたばかりのこちらを抽選で各1名様に、いち早くお届けします!

10月のラインナップ『楽園の烏』(阿部智里・著)
『神域』(真山仁・著)
『月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ』(吉永南央・著)
『死してなお』(矢月秀作・著)
『ファースト クラッシ

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第2章、公開! 3日連続公開1日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#004

第2章、公開! 3日連続公開1日め――知念実希人「機械仕掛けの太陽」#004

西東京市の開業医・長峰は、発熱外来への参加を決めた。
しかし、そこはまさに戦場だった。

第2章 α1 2020年7月5日

 暑い、いや熱い。全身を炭火で炙られているかのように、熱が体の内側に染み込んでくる。汗を吸った下着が、体に張り付いて不快だ。
 冷たい水を飲みたい。いや、水でなくてもいい、冷えた空気を一息吸い込みたかった。密閉性の高いN95マスクの中に、自分が吐き出した生ぬるい空気ではなく

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二宮敦人「サマーレスキュー ポリゴンを駆け抜けろ!」#008

二宮敦人「サマーレスキュー ポリゴンを駆け抜けろ!」#008

オンラインゲーム「ランドクラフト」内で、
ずっと千香のあとをつけてくる狼男。
このアナーキーな世界で、彼は何を求めているのだろうか…

 ふと気が付くと、狼男は千香に向かってチャットを送り続けてきた。
〈たまたまお互いの都合がいいってことを、友達って言うんじゃねえのかな〉
 じっくり聞かせろよ、などと言った割には、自分の言いたいことを延々と送ってくるばかりだ。
〈つまり、大事なのは自分の都合だけだ

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二宮敦人「サマーレスキュー ポリゴンを駆け抜けろ!」#007

二宮敦人「サマーレスキュー ポリゴンを駆け抜けろ!」#007

行方不明になった幼馴染を捜すため、
オンラインゲーム「ランドクラフト」にログインした千香。
そこは犯罪の温床たるアナーキーワールドだった。
千香のうしろには、あとをついてくる怪しげな影が…

第四章 送り狼には気をつけろ。
 どこかで聞いたことのある言葉だ。送り狼とやらが何なのか、千香にはわからなかったが、今の状況はそんなフレーズを思い出させた。背後を振り返り、千香はため息をつく。
「まだついてく

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透明ランナー|『LOVE LIFE』――人と人との分かりあえなさ、深田晃司が描き続ける“孤独”

透明ランナー|『LOVE LIFE』――人と人との分かりあえなさ、深田晃司が描き続ける“孤独”

 映画『LOVE LIFE』が2022年9月9日(金)から公開されています。本作の深田晃司(ふかだ こうじ、1980-)監督は、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した『淵に立つ』(2016)をはじめ、人間の心に根ざす孤独を見つめる映画を作り続けてきました。

 本作の主人公は30代の女性、妙子(木村文乃)。再婚した夫・二郎(永山絢斗)、息子の敬太(嶋田鉄太)と3人で暮らしていま

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冲方丁「マイ・リトル・ジェダイ」#015

冲方丁「マイ・リトル・ジェダイ」#015


息子とともにオンラインゲームで世界一を目指すノブ。
救世主のごとく現れたのはトッププレイヤーのマシュー。
彼はノブのために、クラウドファンディングを行うと言うのだが…



《爆発しました。とても大変なことになりました》
 マシューが、両手で山の形を作り、それが爆発するようなジェスチャーをしてみせ、
《どっかーん!》
 と、わざわざ付け加えた。
 ゲーム配信用カメラとマイクを使った、一対一のオ

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