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《読んで楽しむ、つながる》小説好きのためのコミュニティ! 月額800円で、人気作家の作品&インタビューや対談、エッセイが読み放題。作家の素顔や創作秘話に触れられるオンラインイベントのほか、お題企画や投稿イベントなど参加型企画も盛りだくさんでお届けしていきます。

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  • 宮島未奈「婚活マエストロ」(*小説)

    マンションの大家に誘われて、婚活パーティに参加することになった猪名川健人。そこに現れたのは、妙に律儀な社長と、司会として生真面目にマイクを握る “婚活マエストロ” 鏡原奈緒子だった。

  • #わたしの熱帯

    #わたしの熱帯

  • 大前粟生「チワワ・シンドローム」(*小説)

    ある日、知らない間に “チワワのピンバッジ” が付けられていたという呟きがネットに溢れた。その数、800人以上! 主人公・琴美の想い人も、被害者のひとりだった。〈チワワテロ〉と呼ばれるこの奇妙な事件の直後、彼は姿を消してしまった。彼はなぜいなくなったのか。琴美は親友のリリとともに彼の行方を捜し始める。

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小田雅久仁 「夢魔と少女」〈前篇〉

一 亡霊のほとんどは場所に憑くもので、ひとところに執着して来る日も来る日も道端に立ちつくしたり、打ち捨てられた屋敷のなかを果てもなく歩きまわったりする。人や物に憑く亡霊もいて、そういう連中はその人や物の行く先ざきにどこまでもついてゆく。いずれにしても、亡霊というやつは、自らの意思で自由に歩きまわることがない。言葉が通じるやつもいるが、空気が読めず、自分のことばかり話したがり、ろくに人の話を聞かない。かと思うと、ただただぼうっとしてひと言も口を利かないのがいたり、猛犬さながらに

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宮島未奈「婚活マエストロ」第二話

第二話 一人暮らしには快適な六畳一間も、他人が来ると狭すぎて酸素が薄く感じられる。大学生なら大勢でワイワイやっても許されるだろうが、四十路のおっさんは三人で定員オーバーだ。 「この部屋に来ると、タイムスリップしたみたいな気持ちになるよ」  桑原はそう言って床に寝っ転がった。杉田も「そうだよなー」と同意する。 「いやいや、テレビとか変わってるから」  俺は大学入学から二十年以上、レジデンス田中の同じ部屋に住んでいる。今使っているテレビは三代目だし、カーテンやラグなどマイナーチェ

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秋谷りんこ「ナースの卯月に視えるもの」 #001 #002

1 深い眠りについたとしても  夜の長期療養型病棟は、静かだ。四十床あるこの病棟は、ほとんどいつも満床だというのに。深夜二時、私は見回りをするためにナースステーションを出て、白衣の上に羽織ったカーディガンの前を合わせる。東京の桜が満開になったとニュースで見たけれど、廊下はまだひんやりしている。一緒に夜勤に入っている先輩の透子さんは休憩に行った。  足音に気を付けながら個室の冷たいドアハンドルに触れる。ゆっくり引き戸を開けると、シュコーシュコーと人工呼吸器の音だけが響いていた

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「思わず一気読み」「心からおすすめしたい」など激推しの声多数! 大前粟生さん『チワワ・シンドローム』のレビューをご紹介します

 大前粟生さんの最新刊『チワワ・シンドローム』が2024年1月26日に発売になりました。早くも届いた読者の方々からの〝激推し〟の声の数々、ご紹介いたします! *** 書評も続々公開されています! 一部引用してご紹介します ▼「Forbes JAPAN」三橋曉さん評 ▼「本の雑誌WEB」高頭佐和子さん評 ▼「ダ・ヴィンチWEB」立花ももさん評  『チワワ・シンドローム』の冒頭はこちらで試し読みができます。たっぷり45ページ分! 先読み書店員さんのご感想とともにお楽し

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宮島未奈「婚活マエストロ」(*小説)

マンションの大家に誘われて、婚活パーティに参加することになった猪名川健人。そこに現れたのは、妙に律儀な社長と、司会として生真面目にマイクを握る “婚活マエストロ” 鏡原奈緒子だった。

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  • 3本

宮島未奈「婚活マエストロ」第二話

第二話 一人暮らしには快適な六畳一間も、他人が来ると狭すぎて酸素が薄く感じられる。大学生なら大勢でワイワイやっても許されるだろうが、四十路のおっさんは三人で定員オーバーだ。 「この部屋に来ると、タイムスリップしたみたいな気持ちになるよ」  桑原はそう言って床に寝っ転がった。杉田も「そうだよなー」と同意する。 「いやいや、テレビとか変わってるから」  俺は大学入学から二十年以上、レジデンス田中の同じ部屋に住んでいる。今使っているテレビは三代目だし、カーテンやラグなどマイナーチェ

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『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈・初長篇!――〈はじまりのことば〉

 今年の三月に『成瀬は天下を取りにいく』でデビューした宮島未奈と申します。幸いなことに複数の版元からお仕事の話をいただいているのですが、いくつもの原稿を同時進行するのは難しいため、のらりくらりと保留してきました。  その網の目をかいくぐって滋賀県大津市まで乗り込んできたのが別冊文藝春秋編集部です。いつのまにか書くことが決まっていて、しかもどういうわけか連載ということになっていました。「妖怪ウォッチ」のコマさんのごとく「都会(の人)はもんげー怖いズラ」と恐れおののきつつ、こうな

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『成瀬は天下を取りに行く』の宮島未奈・初長篇! 「婚活マエストロ」第一話

第一話 二〇二三年十月十日、俺は四十歳になった。  目を覚ましてスマホを見ればすでに十時を過ぎていて、そろそろ起きようと伸びをする。子どもの頃は体育の日で必ず休みだったから、半分以上の確率で平日になるのがいまだに慣れない。俺はカレンダーの休日と関係なく仕事をしているが、クライアントは基本平日しか返信をよこさないから多少影響はある。  メールアプリを開くと、きのうの夜中に納品した占い記事のクライアントから「締切に余裕を持った納品、ありがとうございます! これから確認させていただ

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#わたしの熱帯

#わたしの熱帯

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  • 31本

第二章 カウンターの男

 グリーンの扉を開くと、そこは細長い階段だった。扉は店の入口と思っていただけに拍子抜けする。壁は扉と同じグリーン。階段は木目調で急なために左側には手すりが付けられている。  階段をおよそ一階分のぼりきると再度扉が現れた。この扉を開いたらまた階段が……というような舞台を前に観た気がするが実際に扉を開けば「いらっしゃいませ」と怪しげなほほ笑みを浮かべたマスターとL字のカウンターの片隅に座る一人の男性客が私たちを迎えた。  マズい所へ来てしまったのではなかろうか。  今さらなが

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沈黙しない読書会の夜

ポテンシャルだけはあるのだ…あるのだぁ!! そう苦し紛れに叫びたい日々を過ごしとります、みかばんさんです…皆様お疲ればっこん。 世間の皆様はGWでお休みの方が大半でしょうか… 少し前から我々地球の民はウイルスの脅威から身を守るべく窮屈な生活を余儀無くされた訳ですが、今年のGWはだいぶ緩和され行楽地に出掛ける人が目立っておりますな。 我が家も母と弟が出掛けております…秩父に芝桜を見に行ったり横須賀に菖蒲を見に行ったり… 自分は大型連休も盆暮も関係無く仕事ですのでね、出

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イベントレポート「登美彦氏、『千一夜物語』に分け入る」

2019年2月11日に開催された対談イベント 「登美彦氏、『千一夜物語』に分け入る」 国立民族学博物館にて、西尾哲夫先生に導かれてアラビアンナイトの世界に迷い混みました。 悪筆メモと記憶を頼りに記述したものをTwitterに連投したのですが、当時は隠していたものを加筆・修正を加えて記述しています。『熱帯』未読のかたはネタバレ満載なので読まないでください。個人の読書体験は人権の次に尊重されるものです。 ㊟ 簡略化した部分が多く、また実際の語調とは異なります。 質問「なぜ

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妄察 わたしの熱帯

沈黙しない読書会を終えて  2022年4月18日。時を超えて「沈黙しない読書会」がオンラインで開催されました。  私は「贅沢な読書会」でむにゃむにゃとしか語れなかったリターンマッチとして、「沈黙しない読書会」に手記を応募しました。他のみなさんには及ばずとも、私なりの「手記 わたしの熱帯」を完成させることができました。  書き終えた当初は、我が手記に一片の悔いなしと、以降筆を執る気はありませんでした。2018年に私の心を覆っていた靄は、手記にて語ったことで晴らされたのです。

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大前粟生「チワワ・シンドローム」(*小説)

ある日、知らない間に “チワワのピンバッジ” が付けられていたという呟きがネットに溢れた。その数、800人以上! 主人公・琴美の想い人も、被害者のひとりだった。〈チワワテロ〉と呼ばれるこの奇妙な事件の直後、彼は姿を消してしまった。彼はなぜいなくなったのか。琴美は親友のリリとともに彼の行方を捜し始める。

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  • 9本

「思わず一気読み」「心からおすすめしたい」など激推しの声多数! 大前粟生さん『チワワ・シンドローム』のレビューをご紹介します

 大前粟生さんの最新刊『チワワ・シンドローム』が2024年1月26日に発売になりました。早くも届いた読者の方々からの〝激推し〟の声の数々、ご紹介いたします! *** 書評も続々公開されています! 一部引用してご紹介します ▼「Forbes JAPAN」三橋曉さん評 ▼「本の雑誌WEB」高頭佐和子さん評 ▼「ダ・ヴィンチWEB」立花ももさん評  『チワワ・シンドローム』の冒頭はこちらで試し読みができます。たっぷり45ページ分! 先読み書店員さんのご感想とともにお楽し

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大前粟生さん最新刊『チワワ・シンドローム』|装幀・帯のはなし

 大前粟生さんの最新小説『チワワ・シンドローム』が、2024年1月26日(金)に発売となりました。  書籍の〝顔〟といえば、なんといっても装幀と帯です。『チワワ・シンドローム』の〝顔〟がどうやって出来上がっていったのか、担当編集・Yがご紹介します。 ▼冒頭試し読み&先読み書店員さんのご感想はこちらから 装幀のはなし  宙を舞うチワワのピンバッジ、逆さに配置された女性の顔、動画の再生ボタンとシークバー、半透明のマネキン、青く光るビルの群れ……  目まぐるしいほどたくさん

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発売目前! 大前粟生さん最新刊『チワワ・シンドローム』冒頭先行無料公開&先読み書店員さんのご感想をご紹介!

 大前粟生さんの最新刊『チワワ・シンドローム』がついに、2024年1月26日(金)に発売になります!  25歳、入社3年目・人事部の琴美は、新卒採用業務に苦心しているところ。マッチングアプリで知り合った新太とも良い感じ。ところがある〝奇妙な事件〟が起きて――。  『別冊文藝春秋』での連載からさらにパワーアップした物語、その冒頭と、先読み書店員さんのご感想をお届けします! 先読み書店員さんからも共感の声、続々! 第1章 チワワテロ  朝から複数のグループ面接をこなし、今

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【最終回】大前粟生「チワワ・シンドローム」#006

笑うキズさんの正体を知った琴美の心に、ある疑念が兆していく。 そしてついに新太との再会の時が……! 〈チワワテロ〉からはじまった事件と新太失踪の真相がついに明かされる。 そのとき、琴美とリリは—— 32 次の一斗くんの月命日である十一月七日は、金曜日だった。  琴美は陽が出る前に起床し、始発で横須賀線のとある駅へと向かった。  事件現場は、駅から歩いて数分の十字路だった。まだ花は供えられていなかった。  駅併設の喫茶店に入り、窓際席に陣取った。開店したばかりで、店内に客は

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WEB別冊文藝春秋【無料記事】

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  • 108本

「思わず一気読み」「心からおすすめしたい」など激推しの声多数! 大前粟生さん『チワワ・シンドローム』のレビューをご紹介します

 大前粟生さんの最新刊『チワワ・シンドローム』が2024年1月26日に発売になりました。早くも届いた読者の方々からの〝激推し〟の声の数々、ご紹介いたします! *** 書評も続々公開されています! 一部引用してご紹介します ▼「Forbes JAPAN」三橋曉さん評 ▼「本の雑誌WEB」高頭佐和子さん評 ▼「ダ・ヴィンチWEB」立花ももさん評  『チワワ・シンドローム』の冒頭はこちらで試し読みができます。たっぷり45ページ分! 先読み書店員さんのご感想とともにお楽し

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自分がどんどんワトソンと一体化して――スランプに抗い、最後に解き明かした謎とは? 森見登美彦ロングインタビュー

作家の書き出し Vol.29 〈取材・構成:瀧井朝世〉 ◆あのシャーロック・ホームズがスランプに――『シャーロック・ホームズの凱旋』、書籍化をお待ちしておりました。これはあの名探偵ホームズが、「ヴィクトリア朝京都」にいるというお話です。文芸誌『小説BOC』に連載していたものですよね。 森見 2016年に連載がスタートしたので、刊行まで7年かかったことになりますね。最初に「ヴィクトリア朝京都」という言葉を思いつき、面白くできそうだと。そこから、ヴィクトリア朝ならシャーロック

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藤田真央『指先から旅をする』を読んで――須賀しのぶさんから、熱い感想が届きました!

 天才が感じとれる世界を、私たちは成果として仰ぎ見ることはできるけど、共有することは絶対にできないと思っていました。  でも藤田さんの紡ぐ言葉は、彼の音楽そのもののように柔らかく豊かで、自分も美しい世界を一緒に見ているように感じられて、読んでいる間ずっと幸せでした。私は文章はリズムが命と信じているのですが、やはり素晴らしい音楽家の方の文章は凄い。しかも読書家というだけあって表現力も素晴らしくて、思わず嫉妬しました……。  どんなふうに楽譜を読み、想像し、音楽を構成していくの

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『八秒で跳べ』刊行決定!――『探偵はぼっちじゃない』から5年、大学生になった坪田侑也さんにインタビュー

――デビュー作『探偵はぼっちじゃない』の文庫の解説で、第2作を「信じて待ちたい」と書いてから、ずっと新作を待っていました。本当にお久しぶりですが、この5年間は何をされていたのでしょうか。 坪田 受賞作の単行本が出たのが高校1年生の終わりで、当時の目標は、1年に一冊ずつ書き上げるということで、準備もすぐにしていました。ただ、なかなか思うようなものが書けないうちに、目標が「高校生のうちに一冊仕上げる」を目指そうとなって、それも高校3年生後半になると、大学進学に向けた勉強に専念し

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