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《読んで楽しむ、つながる》小説好きのためのコミュニティ! 月額800円で、人気作家の作品&インタビューや対談、エッセイが読み放題。作家の素顔や創作秘話に触れられるオンラインイベントのほか、お題企画や投稿イベントなど参加型企画も盛りだくさんでお届けしていきます。

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  • #ミステリー小説が好き

    #ミステリー小説が好き

  • 伊岡瞬「追跡」(*小説)

    火災現場で発見された“父親とその息子夫婦”の遺体。しかしその後、この三人は赤の他人であることが判明する――。彼らが家族を装った目的とは? 世界の不穏な真実を暴くノンストップサスペンス

  • 稲田俊輔「食いしん坊のルーペ」(*食エッセイ)

    南インド料理店「エリックサウス」総料理長にして、ジャンルを問わず何にでも喰いつく変態料理人。あふれ出る食いしん坊パワーで、世界を味わい尽くすエッセイをお届けします。月イチ連載

  • 今井真実「ひとりでまんぷく」(*食エッセイ)

    料理家・今井真実さんが、ひとりで味わう至福の時間を綴るグルメエッセイです。

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書店員さんの声、第三弾!|『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

書店員さんの声、第二弾!『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

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現役医師が描く、衝撃のミステリー|山口未桜『禁忌の子』インタビュー

 ある救急医のもとに搬送されてきた溺死体。それは自分と瓜二つの遺体だった――。  第三十四回鮎川哲也賞を満場一致で受賞した『禁忌の子』は、医療現場を舞台にした本格ミステリ。発売直後から反響を呼び、新人のデビュー作にして既に四刷が決定、快進撃を続けている。著者の山口未桜さんは、現役医師だ。 「幼少期から読書が大好きで、小説やノンフィクション、漫画なども乱読していました。高校生時代は文芸部に所属して創作に励み、本気で作家になりたいと思っていた時期もあったんです。でも、結局医学

書店員さんの声、第一弾!『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

#ミステリー小説が好き

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  • 242本

文藝春秋からのお届け物を開いたら、少年ジャンプを思い出した話

下記の記事で書いたとおり、文藝春秋さまから「特別賞」をいただきました。 私の記事を「別冊文藝春秋」に掲載していただけることになったのです。 そして! ついにその「見本誌」が届きました。 突然ですが、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』ってご存知ですか? 小学校の頃、アニメがやっていたので夢中になっていました。 特に、【剣心】対【四乃森蒼紫】の戦いが好きです。

文藝春秋さんから『特別賞』をイタダキマシタ

note×「WEB別冊文藝春秋」のコラボレーション企画「#ミステリー小説が好き」において『特別賞』をいただきました! 受賞した記事はこちら👇👇 『芥川賞』や『直木賞』で有名な文藝春秋の編集部の方に、このような賞をいただき、マウスを持つ手が震えるほど喜びました。 1.なぜ、『特別賞』なのか? 私はベストレビュアー(今回の企画における受賞のこと)ではなく、特別賞でした。 なぜか? お題が『ミステリー小説が好き』なのに、選んだ本が小説ではないからです。

辮髪のシャーロック・ホームズ-ベトナム語通訳-のアレやこれ

「ギリシャ語通訳」を読んだことがないので あとで読みます

辮髪のシャーロック・ホームズ-新王府の醜聞-のアレやこれ

黄色い顔のねじれた男は ねじれがそっちかよ!ってなりましたね (え、私だけですか!?) 新王府の醜聞は シャーロックのオシャレが気になって それから調べ始めました

伊岡瞬「追跡」(*小説)

火災現場で発見された“父親とその息子夫婦”の遺体。しかしその後、この三人は赤の他人であることが判明する――。彼らが家族を装った目的とは? 世界の不穏な真実を暴くノンストップサスペンス

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  • 8本

伊岡瞬「追跡」#007(最終回)

24 火災二日目 アオイ(承前)『中央自動車道』小淵沢IC出口まで五百メートルの標識を過ぎた。いよいよだ。 〈いたらどうする〉  ハンドルを握るリョウが、片手で短く訊いた。  どうする、とは「〝やつら〟が出口で待ち伏せしていたら」という意味だ。〝やつら〟が数人の精鋭部隊なのか、一個大隊なのか、そこまでわからない。少なくとも、樋口と間抜けな刑事の三人組のほかに、もう一グループ加わったことはわかっている。  ほんの十五分ほど前に『組合』に、大金——難度の高い〝仕事〟一回分のギャラ

伊岡瞬「追跡」#006

15 火災二日目 アオイ 油断がなかったといえば噓になる。  あの『B倉庫』で初めて樋口と手合わせしたとき、アオイがあっさりと一本取った。  樋口が手加減しているようには見えなかった。あの男にも華やかな時はあったのかもしれないが、この仕事の〝現場〟に出るにはそろそろピークを過ぎているし、順当な実力の差だと理解した。だから、再び対峙することがあったとしても、そして向こうに多少の〝得物〟のアドバンテージがあったとしても、充分制圧できるだろうと踏んでいた。  その油断がこんな結果を

伊岡瞬「追跡」#005

13 火災二日目 樋口(承前)「その話は長くなるからやめましょう。知り合い、とだけ答えておきます」  二人の反応はない。顔もほとんど見えないので、機嫌がいいのか悪いのかもわからない。 「そんなことより、暗くなる前に腹ごしらえしませんか」  樋口は話題を変えた。ダッシュボードの時計は午後六時二分を表示している。返答を待たずに続ける。 「日没まであと一時間ほどですし、このあたりは山の陰になっているから、すでに日も翳り始めている。もっとも、刑事さんにとってはまだまだ宵の口かもしれま

伊岡瞬「追跡」#004

10 火災二日目 樋口(承前) アオイに指示されるがまま、樋口透吾の運転するレクサスは、中央自動車道を西へ進む。  ほどなく神奈川県に入り、それもすぐに通り過ぎ、山梨県に入った。 「どこまで進みます?」  ルームミラーで、アオイと『雛』こと因幡航少年のようすをちらりとうかがう。アオイは視線を伏せて何か操作している。スマートフォンで位置情報の確認をしているか、誰かと交信しているのかもしれない。  航はほとんど無表情のまま、窓の外に視線を投げている。多少不安げではあるが、もっと濃

稲田俊輔「食いしん坊のルーペ」(*食エッセイ)

南インド料理店「エリックサウス」総料理長にして、ジャンルを問わず何にでも喰いつく変態料理人。あふれ出る食いしん坊パワーで、世界を味わい尽くすエッセイをお届けします。月イチ連載

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  • 34本

イナダシュンスケ|叱咤激励タコライス

第31回 叱咤激励タコライス  タコライスはお好きですか? 僕はあれはものすごくおいしい食べ物だと思っています。  おいしいにもいろいろあります。多くの人がおいしいと思っていて嫌いな人はあまりいない「キャッチーなおいしさ」や、ちょっと伝わりづらいけどしみじみおいしい「渋いおいしさ」、そして好き嫌いがはっきり分かれる「マニアックなおいしさ」、などなど。それで言うと、タコライスのおいしさは、概ね最初の「キャッチーなおいしさ」にあたるのではないでしょうか。例えば給食で出てきたら

イナダシュンスケ|チャーハンの退屈

第30回 チャーハンの退屈  あえて悔恨から始めます。僕はチャーハンという食べ物に対して、かつてあまりにも冷淡かつ非道でした。  世の中には、推定1000万人を超えるチャーハン好きが存在するのではないかと思います。今だから言えますが、僕はその全員から一斉に憎まれかねないことを、ずっと心の中で思っていました。 「中華料理屋でチャーハンを頼むやつの気が知れねえ」  これがその秘めたる思いです。おっと、ここだけ切り取って拡散するのはやめてください。そんなことをされたら、今の

イナダシュンスケ|サクラダ君のアメリカンドッグ

第29回 サクラダ君のアメリカンドッグ  今となっては分かります。小学生時代の親友サクラダ君は「早熟」でした。  小学四年生に進級して、毎日一緒に帰る僕たち5人組は、クラスがバラバラになりました。かろうじて僕とサクラダ君は引き続き同じクラスでした。しかし僕たち2人はその頃から微妙に別々の道を歩み始めたのです。  その小学校では、四年になると希望すれば部活動に参加できました。サクラダ君は真っ先にサッカー部に入りました。僕はなんとなくバドミントン部に入るつもりだったのですが

イナダシュンスケ|サクラダ君と道草コロッケ

第28回 サクラダ君と道草コロッケ  小学三年生の時、親友ができました。  サクラダ君というその同級生は、足が速くてスポーツ万能、色白で茶色がかった髪にぱっちりとした大きな目と長い睫毛、明るくて成績もほどほどに良く、つまりは女子にモテまくる少年でした。僕がなぜそんな彼と仲良くなったかと言うと、単に家が近所で帰宅する方向が同じだったからです。学校帰りはだいたい、僕とサクラダ君の他に同じ方向の友人たち総勢5人で、やたらと道草を食いながら帰ったものでした。  ある時そのメンバ

今井真実「ひとりでまんぷく」(*食エッセイ)

料理家・今井真実さんが、ひとりで味わう至福の時間を綴るグルメエッセイです。

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  • 12本

第15回 今井真実|日比谷でちょっと早めのお昼ご飯。お腹も心も満たされるお粥と焼売

 「料理家」という仕事をしていると、ふだんはめったに家から出ることがない。打ち合わせのときも撮影のロケハンを兼ねて、編集者が自宅にやってくることが多いし、その後の撮影ももちろん我が家。撮影後のレシピをまとめるときも、原稿を書くときも、自宅で行う。基本的に、家でぼんやり過ごすのが一番リラックスできる私にとって、不満はない。むしろちょっと作業しては寝転んだりと、いわばもってこいの労働環境なのである。  そんな日常を送る私にとって、めずらしい日があった。  午前中に、オフィス街に

第11回 北海道で酔いしれた、絶品お寿司 ひとりでまんぷく 今井真実

 次の出張は北海道と聞いてから、暇さえあれば「寿司 ウニ 札幌」でネット検索をしていた。だって北海道といえば、ウニではないか! 豊富な魚介類があるのは承知の上だが、なんせ夏だし、普段は滅多に食べることのないウニを食べたいのだ。口いっぱいに頬張り、あのとろける甘みを、磯の香りを、なめらかな喉越しを味わいたい。その瞬間を、想像するだけで鼻息が荒くなってしまう。ホテルを予約することさえもすっかり忘れて、ここ最近の私の趣味はもはや「札幌のウニのおいしいお店を探すこと」になっていた。

今井真実|叫びたくなる美味しさ! 高級クレープの衝撃

 レシピの撮影の後には、いつも「最近食べた美味しいもの」の話で盛り上がる。みんながみんな食に関わる仕事だからだろうか、それぞれのアンテナときたら、すさまじい迫力を感じられる。待ってましたとばかりに誰かが情報を披露すると、みんなで検索して一斉にGoogleマップにピンを付けていく。投稿された写真を見ては、なにこれ! 美味しそう! とわいわいと大騒ぎ。さっき試食を終えたばかりなのに、今から食べに行っちゃいたいくらいよねえといつも煩悩に苛まれるのだ。  先日もいらしたスタッフの1

今井真実|韓国の朝ごはんで心も身体もぽかぽかに

 娘が起きない。窓の外は花曇りの春の朝。あいにくの曇り空だけれども、時折日が差し込み、寒さは和らいでいるように見える。  かれこれ、7時30分頃から娘に声をかけて、もう9時をまわってしまった。かくいう私もうっかり二度寝をしてしまったのだけれど。    娘と初めての二人旅でやってきたのはソウル。娘は無論、私も人生初の韓国旅行だった。昨日のお昼に到着して、今朝は初めての朝ごはん。旅行中は一食たりとも無駄にしたくないから、早く朝食を食べに行きたいというのに、いっこうに娘は起きない。