マガジンのカバー画像

稲田俊輔「食いしん坊のルーペ」(*食エッセイ)

34
南インド料理店「エリックサウス」総料理長にして、ジャンルを問わず何にでも喰いつく変態料理人。あふれ出る食いしん坊パワーで、世界を味わい尽くすエッセイをお届けします。月イチ連載
運営しているクリエイター

記事一覧

イナダシュンスケ|叱咤激励タコライス

第31回 叱咤激励タコライス  タコライスはお好きですか? 僕はあれはものすごくおいしい食…

7

イナダシュンスケ|チャーハンの退屈

第30回 チャーハンの退屈  あえて悔恨から始めます。僕はチャーハンという食べ物に対して、…

7

イナダシュンスケ|サクラダ君のアメリカンドッグ

第29回 サクラダ君のアメリカンドッグ  今となっては分かります。小学生時代の親友サクラダ…

2

イナダシュンスケ|サクラダ君と道草コロッケ

第28回 サクラダ君と道草コロッケ  小学三年生の時、親友ができました。  サクラダ君とい…

8

イナダシュンスケ|ファーストコンタクト晩餐会

第27回 ファーストコンタクト晩餐会 「料理は味が全て。うまけりゃいいんだよ」ということが…

11

イナダシュンスケ|ラーメン不満足化待望論

第26回 ラーメン不満足化待望論 いきなり大きな話から始めますが、人はいったい何を求めて小…

14

イナダシュンスケ|とんかつ武士道〈後篇〉

▼まずは〈前篇〉をお読みください。 全文無料公開中! 第25回 とんかつ武士道〈後篇〉  さて、僕は六騎のとんかつのうちの半分を、塩とカラシのみで仕留めました。これは言うなれば忍びの兵法です。くない一本でここまで戦ってきました。初手から本丸のど真ん中に忍び込み、大将であるL3の寝首を搔き、物音を聞いて駆けつけた足軽L1を難なく仕留め、L3を師と慕う若侍L2もあっさりと倒してしまいました。ここまでは闇討ちでした。しかしここからは少し趣が変わります。燦々と陽の光に照らされる、

【無料公開】イナダシュンスケ|とんかつ武士道〈前篇〉

第25回 とんかつ武士道〈前篇〉  とんかつ、と言えばロースかつです。「いや、ヒレかつのこ…

50

イナダシュンスケ|同情の手羽先弁当

第24回 同情の手羽先弁当  高校生の頃、たまたま隣の席になったFくんとちょっと仲良くなり…

8

イナダシュンスケ|哀愁のサニーレタス

第23回 哀愁のサニーレタス  サニーレタスはよく、何かの下に敷かれて登場します。コロッケ…

11

イナダシュンスケ|羊肉期の終り

第22回 羊肉期の終り 「羊肉はお好きですか?」  この質問にイエスと答える人の中には、ま…

11

イナダシュンスケ|とんこつ遺伝子

第21回 とんこつ遺伝子 僕が高校生時代までを過ごした鹿児島は、昔から知る人ぞ知るラーメン…

7

イナダシュンスケ|牛丼官兵衛

第20回 牛丼官兵衛 僕が初めて𠮷野家の牛丼に出会ったのは、大学生になり一人暮らしを始めて…

24

イナダシュンスケ|トラウマバーベキュー

第19回 トラウマバーベキュー 昔の話です。僕は大学を卒業して、とある会社に就職しました。食品関係としては大手の部類に入るその会社は大阪市内に本社があり、会社まで電車一本で行ける隣の市に寮がありました。本社配属の新入社員は半ば強制的にその寮に入ることになっており、僕もその中の1人でした。  寮に入る前の2週間ほど、新入社員は研修センターに集められて、泊まりがけの研修が行われました。そこには、僕の知らないタイプの人たちがたくさんいました。  その会社は、なんだかキラキラした会社