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  • 宮島未奈「婚活マエストロ」(*小説)

    マンションの大家に誘われて、婚活パーティに参加することになった猪名川健人。そこに現れたのは、妙に律儀な社長と、司会として生真面目にマイクを握る “婚活マエストロ” 鏡原奈緒子だった。

  • #わたしの熱帯

    #わたしの熱帯

  • 大前粟生「チワワ・シンドローム」(*小説)

    ある日、知らない間に “チワワのピンバッジ” が付けられていたという呟きがネットに溢れた。その数、800人以上! 主人公・琴美の想い人も、被害者のひとりだった。〈チワワテロ〉と呼ばれるこの奇妙な事件の直後、彼は姿を消してしまった。彼はなぜいなくなったのか。琴美は親友のリリとともに彼の行方を捜し始める。

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【㊗発売即重版!】ピアニスト・藤田真央さん初著作『指先から旅をする』

 ピアニスト・藤田真央さんによるエッセイ&語り下ろし連載「指先から旅をする」がこのたび本になりました。 弱冠24歳にして「世界のMAO」に 2019年、20歳で世界3大ピアノコンクールのひとつ、チャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞。以降、世界のマエストロからラブコールを受け、数々の名門オーケストラとの共演を実現させてきた藤田さん。 現在はベルリンに拠点を移し、ヴェルビエ音楽祭、ルツェルン音楽祭といった欧州最高峰の舞台で観客を熱狂させています。 エッセイ&語り下ろし

    • 小田雅久仁 「夢魔と少女」〈前篇〉

      一 亡霊のほとんどは場所に憑くもので、ひとところに執着して来る日も来る日も道端に立ちつくしたり、打ち捨てられた屋敷のなかを果てもなく歩きまわったりする。人や物に憑く亡霊もいて、そういう連中はその人や物の行く先ざきにどこまでもついてゆく。いずれにしても、亡霊というやつは、自らの意思で自由に歩きまわることがない。言葉が通じるやつもいるが、空気が読めず、自分のことばかり話したがり、ろくに人の話を聞かない。かと思うと、ただただぼうっとしてひと言も口を利かないのがいたり、猛犬さながらに

      • 宮島未奈「婚活マエストロ」第二話

        第二話 一人暮らしには快適な六畳一間も、他人が来ると狭すぎて酸素が薄く感じられる。大学生なら大勢でワイワイやっても許されるだろうが、四十路のおっさんは三人で定員オーバーだ。 「この部屋に来ると、タイムスリップしたみたいな気持ちになるよ」  桑原はそう言って床に寝っ転がった。杉田も「そうだよなー」と同意する。 「いやいや、テレビとか変わってるから」  俺は大学入学から二十年以上、レジデンス田中の同じ部屋に住んでいる。今使っているテレビは三代目だし、カーテンやラグなどマイナーチェ

        • 秋谷りんこ「ナースの卯月に視えるもの」 #001 #002

          1 深い眠りについたとしても  夜の長期療養型病棟は、静かだ。四十床あるこの病棟は、ほとんどいつも満床だというのに。深夜二時、私は見回りをするためにナースステーションを出て、白衣の上に羽織ったカーディガンの前を合わせる。東京の桜が満開になったとニュースで見たけれど、廊下はまだひんやりしている。一緒に夜勤に入っている先輩の透子さんは休憩に行った。  足音に気を付けながら個室の冷たいドアハンドルに触れる。ゆっくり引き戸を開けると、シュコーシュコーと人工呼吸器の音だけが響いていた

          • 「思わず一気読み」「心からおすすめしたい」など激推しの声多数! 大前粟生さん『チワワ・シンドローム』のレビューをご紹介します

             大前粟生さんの最新刊『チワワ・シンドローム』が2024年1月26日に発売になりました。早くも届いた読者の方々からの〝激推し〟の声の数々、ご紹介いたします! *** 書評も続々公開されています! 一部引用してご紹介します ▼「Forbes JAPAN」三橋曉さん評 ▼「本の雑誌WEB」高頭佐和子さん評 ▼「ダ・ヴィンチWEB」立花ももさん評  『チワワ・シンドローム』の冒頭はこちらで試し読みができます。たっぷり45ページ分! 先読み書店員さんのご感想とともにお楽し

            • 今井真実|沖縄で「台湾素食」のやさしさを噛みしめる

              第7回 沖縄で「台湾素食」のやさしさを噛みしめる  空港に降り立ったとたん、暑くてセーターにじっとりと汗がにじむ。12月でもやっぱりこんなに暑いんだ……東京は凍えるほど寒かったのに。トイレに駆け込み、急いでヒートテックの下着とデニムの下に穿いていたレギンスを脱いだ。ふう、さっぱり。よーしこれで良し。  脱いだ服をスーツケースに突っ込んで、がらがらと引きながら空港の外に出る。空が青い、広い。私、本当にひとりで沖縄に来ちゃったんだ。出張とはいえ、こんなことが私の人生に起こるなん

              • 佐野徹夜さんが辿り着いた、自分にとっての『人間失格』——『透明になれなかった僕たちのために』インタビュー

                 中学時代に双子の弟・ユリオを自殺で失った大学生の樋渡アリオは、「人を殺したい欲望」を隠しながら、日々を空虚に生きていた。しかし、かつての初恋相手である深雪と再会を果たし、また容姿端麗な蒼、アリオと瓜二つの市堰とも出会うことでアリオの生活は変わり始める。  それと並行して、SNSでは現実に起きた殺人事件の〝真犯人〟だと自称するアカウント「ジョーカー」が話題になりはじめていた。そしてジョーカーが殺害の証拠としてアップロードしていた写真、そこに写っていたのは、見覚えのあるマーク

                • 【開催決定!2/29(木)19:00〜】祝・華文ミステリ15周年、歴代の傑作&新刊一挙ご紹介スペシャル!

                   歴代「華文ミステリ」の最高傑作はどの作品か? そして2024年に翻訳刊行される新作の魅力とは?  島田荘司さんが命名した「華文ミステリ(中国語で書かれたミステリ小説)」の嚆矢は、アジア各地の傑作本格ミステリを紹介した「島田荘司選 アジア本格リーグ」(講談社)の『錯誤配置』藍霄(台湾)と『蝶の夢 乱神館記』水天一色(中国)の2作品で、ともに2009年に刊行されました。  それから15年、台湾からは第1回島田荘司賞受賞の寵物先生(ミスターペッツ)や『台北プライベートアイ』が

                  • 『解散ノート』に綴った本当の気持ち|モモコグミカンパニーインタビュー

                    ――BiSH解散から約7カ月が経ちました。現在はモモコグミカンパニーさん個人として、テレビ出演をはじめ幅広くご活躍されています。 モモコグミカンパニー(以下、モモコ) 『解散ノート』を読み返してみて、「BiSHでなくなった後、私は人々にどう思われるんだろう」という恐れが滲んでいるなと思いました。実際、解散後は世間からの見られ方が厳しくなったと感じることが多いですね。これまでもBiSHというグループ、BiSHのメンバーとしての私に対して、嫌いだとか、ネガティブなことを言われる

                    • イナダシュンスケ|とんこつ遺伝子

                      第21回 とんこつ遺伝子 僕が高校生時代までを過ごした鹿児島は、昔から知る人ぞ知るラーメン王国です。ただし鹿児島ラーメンには、博多ラーメンのようなある程度統一的なスタイルはありません。言うなれば各店がてんでバラバラに、勝手に独特なラーメンを作っている、という感じでしょうか。  もっとも、てんでバラバラではありつつ、そこにはどこかうっすらとした共通点も感じます。おそらくですが、それは主に豚骨や豚肉によってもたらされるフレーバーだと思います。ただ僕の料理人としての経験も踏まえて

                      • 今村翔吾「海を破る者」#025

                        六郎たち日ノ本軍は、圧倒的な兵力を誇る蒙古軍と睨み合いに。 ――その時、船をも呑み込む暴風雨が吹き荒れた。  日ノ本軍の奇襲は成功に終わった。どの船からも火矢を徹底的に浴びせ、多くの蒙古船を焼き払った。正確な数こそ不明であるが、その数は三十を優に超すであろう。半焼のものも含めれば百にも迫るほどである。  日ノ本軍は当初から敵船団の前で舵を切り、一撃を与えるのが目的であった。当然だが船というものは舳先より、側面を敵に向けたほうが、より多くが一斉に攻撃することが出来る。そうして

                        • 自分がどんどんワトソンと一体化して――スランプに抗い、最後に解き明かした謎とは? 森見登美彦ロングインタビュー

                          作家の書き出し Vol.29 〈取材・構成:瀧井朝世〉 ◆あのシャーロック・ホームズがスランプに――『シャーロック・ホームズの凱旋』、書籍化をお待ちしておりました。これはあの名探偵ホームズが、「ヴィクトリア朝京都」にいるというお話です。文芸誌『小説BOC』に連載していたものですよね。 森見 2016年に連載がスタートしたので、刊行まで7年かかったことになりますね。最初に「ヴィクトリア朝京都」という言葉を思いつき、面白くできそうだと。そこから、ヴィクトリア朝ならシャーロック

                          • 【前後篇同時公開!】荒木あかね の ”アリバイ崩し”ミステリー ……「壊すのは簡単」〈後篇〉

                            壊すのは簡単 〈後篇〉   犯行当日の朝八時、西村は近所にある運送会社の営業所へと足を運んでいた。営業所止めで西村宛の荷物が届いていたので、八時にセンターが開くのと同時に受け取りに行ったのだ。  荷物を渡した担当者は西村の顔を覚えていて、西村本人が荷物を受け取ったことも確認している。西村の方から積極的に話しかけていたので印象に残っていたそうだ。 「でも、朝八時に生きている姿が目撃されただけじゃ犯行時刻は狭まらないだろ」 「肝心なのは、西村が受け取った荷物の中身だよ。営業所に配

                            • 【前後篇同時公開!】荒木あかね の ”アリバイ崩し”ミステリー ……「壊すのは簡単」〈前篇〉

                              壊すのは簡単 〈前篇〉  畑の畝のように細長く波立った雲が遠くに見える。冬の空は濃い青色をしていた。  閑静な住宅街に、唸るような重機のエンジン音が響いていた。ショベルカーのバケットが重い瓦礫を廃棄用の山に落とす度に土埃が巻き上がり、地面が揺れる。傍に立っているだけで足の裏から振動が伝わって、指先まで震えるような感覚を覚えた。  梅崎工業の五名の解体作業員たちは、さいたま市西区指扇の住宅地に建つ、木造二階建ての空き家の解体工事を行っていた。  先月末に始まった解体作業は、今日

                              • 大前粟生さん最新刊『チワワ・シンドローム』|装幀・帯のはなし

                                 大前粟生さんの最新小説『チワワ・シンドローム』が、2024年1月26日(金)に発売となりました。  書籍の〝顔〟といえば、なんといっても装幀と帯です。『チワワ・シンドローム』の〝顔〟がどうやって出来上がっていったのか、担当編集・Yがご紹介します。 ▼冒頭試し読み&先読み書店員さんのご感想はこちらから 装幀のはなし  宙を舞うチワワのピンバッジ、逆さに配置された女性の顔、動画の再生ボタンとシークバー、半透明のマネキン、青く光るビルの群れ……  目まぐるしいほどたくさん

                              • 固定された記事

                              【㊗発売即重版!】ピアニスト・藤田真央さん初著作『指先から旅をする』

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                              • 稲田俊輔「食いしん坊のルーペ」(*食エッセイ)
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                                ピアニスト・藤田真央エッセイ #33〈名門ウィグモア・ホール・デビュー!――モーツァルト・全曲ソナタ〉

                                 2023年7月上旬、スーツケースいっぱいに日本の食品やお気に入りの調味料を詰め込んで、私は東京からベルリンへ戻った。ベルリンの自宅に着いてほっと一息ついたのも束の間、5日後には約1ヶ月にわたる旅へ出かけねばならない。イギリスにて6公演、スイス・ヴェルビエ音楽祭にて4公演、イスラエル・テルアビブにて3公演、そしてフランス・ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ音楽祭にて1公演。通常であれば公演が終わる度に自宅へ帰りたいところだが、夏は世界各地がフェスティバルシーズンのため、演奏、移

                                • 固定された記事

                                ピアニスト・藤田真央エッセイ #33〈名門ウィグモア・ホール・デビュー!――モーツァルト・全曲ソナタ〉

                                宮島未奈「婚活マエストロ」第二話

                                第二話 一人暮らしには快適な六畳一間も、他人が来ると狭すぎて酸素が薄く感じられる。大学生なら大勢でワイワイやっても許されるだろうが、四十路のおっさんは三人で定員オーバーだ。 「この部屋に来ると、タイムスリップしたみたいな気持ちになるよ」  桑原はそう言って床に寝っ転がった。杉田も「そうだよなー」と同意する。 「いやいや、テレビとか変わってるから」  俺は大学入学から二十年以上、レジデンス田中の同じ部屋に住んでいる。今使っているテレビは三代目だし、カーテンやラグなどマイナーチェ

                                宮島未奈「婚活マエストロ」第二話

                                小田雅久仁 「夢魔と少女」〈前篇〉

                                一 亡霊のほとんどは場所に憑くもので、ひとところに執着して来る日も来る日も道端に立ちつくしたり、打ち捨てられた屋敷のなかを果てもなく歩きまわったりする。人や物に憑く亡霊もいて、そういう連中はその人や物の行く先ざきにどこまでもついてゆく。いずれにしても、亡霊というやつは、自らの意思で自由に歩きまわることがない。言葉が通じるやつもいるが、空気が読めず、自分のことばかり話したがり、ろくに人の話を聞かない。かと思うと、ただただぼうっとしてひと言も口を利かないのがいたり、猛犬さながらに

                                小田雅久仁 「夢魔と少女」〈前篇〉

                                秋谷りんこ「ナースの卯月に視えるもの」 #001 #002

                                1 深い眠りについたとしても  夜の長期療養型病棟は、静かだ。四十床あるこの病棟は、ほとんどいつも満床だというのに。深夜二時、私は見回りをするためにナースステーションを出て、白衣の上に羽織ったカーディガンの前を合わせる。東京の桜が満開になったとニュースで見たけれど、廊下はまだひんやりしている。一緒に夜勤に入っている先輩の透子さんは休憩に行った。  足音に気を付けながら個室の冷たいドアハンドルに触れる。ゆっくり引き戸を開けると、シュコーシュコーと人工呼吸器の音だけが響いていた

                                秋谷りんこ「ナースの卯月に視えるもの」 #001 #002

                                「思わず一気読み」「心からおすすめしたい」など激推しの声多数! 大前粟生さん『チワワ・シンドローム』のレビューをご紹介します

                                 大前粟生さんの最新刊『チワワ・シンドローム』が2024年1月26日に発売になりました。早くも届いた読者の方々からの〝激推し〟の声の数々、ご紹介いたします! *** 書評も続々公開されています! 一部引用してご紹介します ▼「Forbes JAPAN」三橋曉さん評 ▼「本の雑誌WEB」高頭佐和子さん評 ▼「ダ・ヴィンチWEB」立花ももさん評  『チワワ・シンドローム』の冒頭はこちらで試し読みができます。たっぷり45ページ分! 先読み書店員さんのご感想とともにお楽し

                                「思わず一気読み」「心からおすすめしたい」など激推しの声多数! 大前粟生さん『チワワ・シンドローム』のレビューをご紹介します

                                今井真実|沖縄で「台湾素食」のやさしさを噛みしめる

                                第7回 沖縄で「台湾素食」のやさしさを噛みしめる  空港に降り立ったとたん、暑くてセーターにじっとりと汗がにじむ。12月でもやっぱりこんなに暑いんだ……東京は凍えるほど寒かったのに。トイレに駆け込み、急いでヒートテックの下着とデニムの下に穿いていたレギンスを脱いだ。ふう、さっぱり。よーしこれで良し。  脱いだ服をスーツケースに突っ込んで、がらがらと引きながら空港の外に出る。空が青い、広い。私、本当にひとりで沖縄に来ちゃったんだ。出張とはいえ、こんなことが私の人生に起こるなん

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                                佐野徹夜さんが辿り着いた、自分にとっての『人間失格』——『透明になれなかった僕たちのために』インタビュー

                                 中学時代に双子の弟・ユリオを自殺で失った大学生の樋渡アリオは、「人を殺したい欲望」を隠しながら、日々を空虚に生きていた。しかし、かつての初恋相手である深雪と再会を果たし、また容姿端麗な蒼、アリオと瓜二つの市堰とも出会うことでアリオの生活は変わり始める。  それと並行して、SNSでは現実に起きた殺人事件の〝真犯人〟だと自称するアカウント「ジョーカー」が話題になりはじめていた。そしてジョーカーが殺害の証拠としてアップロードしていた写真、そこに写っていたのは、見覚えのあるマーク

                                佐野徹夜さんが辿り着いた、自分にとっての『人間失格』——『透明になれなかった僕たちのために』インタビュー

                                【開催決定!2/29(木)19:00〜】祝・華文ミステリ15周年、歴代の傑作&新刊一挙ご紹介スペシャル!

                                 歴代「華文ミステリ」の最高傑作はどの作品か? そして2024年に翻訳刊行される新作の魅力とは?  島田荘司さんが命名した「華文ミステリ(中国語で書かれたミステリ小説)」の嚆矢は、アジア各地の傑作本格ミステリを紹介した「島田荘司選 アジア本格リーグ」(講談社)の『錯誤配置』藍霄(台湾)と『蝶の夢 乱神館記』水天一色(中国)の2作品で、ともに2009年に刊行されました。  それから15年、台湾からは第1回島田荘司賞受賞の寵物先生(ミスターペッツ)や『台北プライベートアイ』が

                                【開催決定!2/29(木)19:00〜】祝・華文ミステリ15周年、歴代の傑作&新刊一挙ご紹介スペシャル!

                                『解散ノート』に綴った本当の気持ち|モモコグミカンパニーインタビュー

                                ――BiSH解散から約7カ月が経ちました。現在はモモコグミカンパニーさん個人として、テレビ出演をはじめ幅広くご活躍されています。 モモコグミカンパニー(以下、モモコ) 『解散ノート』を読み返してみて、「BiSHでなくなった後、私は人々にどう思われるんだろう」という恐れが滲んでいるなと思いました。実際、解散後は世間からの見られ方が厳しくなったと感じることが多いですね。これまでもBiSHというグループ、BiSHのメンバーとしての私に対して、嫌いだとか、ネガティブなことを言われる

                                『解散ノート』に綴った本当の気持ち|モモコグミカンパニーインタビュー

                                イナダシュンスケ|とんこつ遺伝子

                                第21回 とんこつ遺伝子 僕が高校生時代までを過ごした鹿児島は、昔から知る人ぞ知るラーメン王国です。ただし鹿児島ラーメンには、博多ラーメンのようなある程度統一的なスタイルはありません。言うなれば各店がてんでバラバラに、勝手に独特なラーメンを作っている、という感じでしょうか。  もっとも、てんでバラバラではありつつ、そこにはどこかうっすらとした共通点も感じます。おそらくですが、それは主に豚骨や豚肉によってもたらされるフレーバーだと思います。ただ僕の料理人としての経験も踏まえて

                                イナダシュンスケ|とんこつ遺伝子

                                今村翔吾「海を破る者」#025

                                六郎たち日ノ本軍は、圧倒的な兵力を誇る蒙古軍と睨み合いに。 ――その時、船をも呑み込む暴風雨が吹き荒れた。  日ノ本軍の奇襲は成功に終わった。どの船からも火矢を徹底的に浴びせ、多くの蒙古船を焼き払った。正確な数こそ不明であるが、その数は三十を優に超すであろう。半焼のものも含めれば百にも迫るほどである。  日ノ本軍は当初から敵船団の前で舵を切り、一撃を与えるのが目的であった。当然だが船というものは舳先より、側面を敵に向けたほうが、より多くが一斉に攻撃することが出来る。そうして

                                今村翔吾「海を破る者」#025

                                自分がどんどんワトソンと一体化して――スランプに抗い、最後に解き明かした謎とは? 森見登美彦ロングインタビュー

                                作家の書き出し Vol.29 〈取材・構成:瀧井朝世〉 ◆あのシャーロック・ホームズがスランプに――『シャーロック・ホームズの凱旋』、書籍化をお待ちしておりました。これはあの名探偵ホームズが、「ヴィクトリア朝京都」にいるというお話です。文芸誌『小説BOC』に連載していたものですよね。 森見 2016年に連載がスタートしたので、刊行まで7年かかったことになりますね。最初に「ヴィクトリア朝京都」という言葉を思いつき、面白くできそうだと。そこから、ヴィクトリア朝ならシャーロック

                                自分がどんどんワトソンと一体化して――スランプに抗い、最後に解き明かした謎とは? 森見登美彦ロングインタビュー

                                【前後篇同時公開!】荒木あかね の ”アリバイ崩し”ミステリー ……「壊すのは簡単」〈後篇〉

                                壊すのは簡単 〈後篇〉   犯行当日の朝八時、西村は近所にある運送会社の営業所へと足を運んでいた。営業所止めで西村宛の荷物が届いていたので、八時にセンターが開くのと同時に受け取りに行ったのだ。  荷物を渡した担当者は西村の顔を覚えていて、西村本人が荷物を受け取ったことも確認している。西村の方から積極的に話しかけていたので印象に残っていたそうだ。 「でも、朝八時に生きている姿が目撃されただけじゃ犯行時刻は狭まらないだろ」 「肝心なのは、西村が受け取った荷物の中身だよ。営業所に配

                                【前後篇同時公開!】荒木あかね の ”アリバイ崩し”ミステリー ……「壊すのは簡単」〈後篇〉

                                【前後篇同時公開!】荒木あかね の ”アリバイ崩し”ミステリー ……「壊すのは簡単」〈前篇〉

                                壊すのは簡単 〈前篇〉  畑の畝のように細長く波立った雲が遠くに見える。冬の空は濃い青色をしていた。  閑静な住宅街に、唸るような重機のエンジン音が響いていた。ショベルカーのバケットが重い瓦礫を廃棄用の山に落とす度に土埃が巻き上がり、地面が揺れる。傍に立っているだけで足の裏から振動が伝わって、指先まで震えるような感覚を覚えた。  梅崎工業の五名の解体作業員たちは、さいたま市西区指扇の住宅地に建つ、木造二階建ての空き家の解体工事を行っていた。  先月末に始まった解体作業は、今日

                                【前後篇同時公開!】荒木あかね の ”アリバイ崩し”ミステリー ……「壊すのは簡単」〈前篇〉

                                大前粟生さん最新刊『チワワ・シンドローム』|装幀・帯のはなし

                                 大前粟生さんの最新小説『チワワ・シンドローム』が、2024年1月26日(金)に発売となりました。  書籍の〝顔〟といえば、なんといっても装幀と帯です。『チワワ・シンドローム』の〝顔〟がどうやって出来上がっていったのか、担当編集・Yがご紹介します。 ▼冒頭試し読み&先読み書店員さんのご感想はこちらから 装幀のはなし  宙を舞うチワワのピンバッジ、逆さに配置された女性の顔、動画の再生ボタンとシークバー、半透明のマネキン、青く光るビルの群れ……  目まぐるしいほどたくさん

                                大前粟生さん最新刊『チワワ・シンドローム』|装幀・帯のはなし

                                ピアニスト・藤田真央エッセイ #45〈23000人の観客を前にして――チャイコフスキー第1番〉

                                『指先から旅をする』が書籍化しました! 世界中で撮影された公演&オフショット満載でお届けします。  8月19日のコンサート当日、私は午前中のうちに会場であるブロッサム・ミュージック・センターに向かった。ここは野外舞台で収容人数は23000人と桁外れの規模だ。関係者によるとチェロ界の英雄、ヨーヨー・マはバッハ《無伴奏チェロ組曲》公演にて、一人で5万人もの観客を会場に呼び寄せたという。しかし駆け出しのピアニスト・藤田真央は23000人収容の会場なぞ埋められないだろうと思っていた

                                ピアニスト・藤田真央エッセイ #45〈23000人の観客を前にして――チャイコフスキー第1番〉