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  • ピアニスト・藤田真央「指先から旅をする」

    24歳の若き天才ピアニスト・藤田真央氏によるエッセイ

  • #ミステリー小説が好き

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  • 伊岡瞬「追跡」(*小説)

    火災現場で発見された“父親とその息子夫婦”の遺体。しかしその後、この三人は赤の他人であることが判明する――。彼らが家族を装った目的とは? 世界の不穏な真実を暴くノンストップサスペンス

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【直木賞ノミネート!】麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』第1話無料公開 ~意識の高い慶應ビジコンサークル篇~

〈タワマン文学〉の旗手・麻布競馬場待望の第2作『令和元年の人生ゲーム』。発売直後から「他人ごととは思えない!」と悲鳴のような反響が続々と…… 4月、やる気に満ちた新入生の皆さまの応援企画として、第1話〈意識の高い慶應ビジコンサークル篇〉を期間限定で全文無料公開いたします! これを読めば5月病も怖くない……はずです。 『令和元年の人生ゲーム』 第1話 平成28年  2016年の春。徳島の公立高校を卒業し、上京して慶応義塾大学商学部に通い始めた僕は、ビジコン運営サークル「イ

    • ピアニスト・藤田真央エッセイ #69〈ロンドンを熱狂の渦に――BBCプロムス・デビュー!〉

      『指先から旅をする』が書籍化しました! 世界中で撮影された公演&オフショット満載でお届けします。  日本食を愛する私にとって、ロンドンは欧州で最愛の場所と言っても過言ではない。一風堂、丸亀製麺、CoCo壱番屋などなど、道を歩けば右に左にたくさんの日本食レストランが目に入る。これはベルリンではあり得ない光景だ。この日の私は半ば吸い込まれるように一店のラーメン屋さんに入ってしまい、気づいたら替え玉まで頼んでいた。恍惚、夢見心地……ああ、ロンドンに来て良かった! 日本特有の”DA

      • ピアニスト・藤田真央エッセイ #68〈熱い夏はつづく――ルツェルン音楽祭〉

        『指先から旅をする』が書籍化しました! 世界中で撮影された公演&オフショット満載でお届けします。     ヴェルビエ音楽祭、そしてバイロイト音楽祭の連載に続き、またしても8月に行われた二つの音楽祭——ルツェルン音楽祭、BBCプロムス——の模様を綴りたい。この夏はそれだけ内容の濃い日々を送っていたのだ。  8月中旬のこの時期は、例年抱えているレパートリーが多い。今年も23/24年シーズンのリサイタル・プログラムが佳境を迎える一方で、9月から始まる24/25年シーズンの新し

        • ピアニスト・藤田真央エッセイ #67〈祝・優勝!――ベイスターズと私〉

          『指先から旅をする』が書籍化しました! 世界中で撮影された公演&オフショット満載でお届けします。   2024年11月3日。私は今、猛烈に感動しています。この感動をどうしても未来に残したいと思い、エッセイの冒頭に寄せさせて頂く次第です。音楽からは遠ざかってしまう話題ですが、どうぞお付き合いください。  皆さまご存じの通り、私の生活の大部分はピアノの練習と音楽の勉強に費やされているのですが、そのわずかな隙間時間に欠かさず続けていることがあります。それは愛する横浜DeNAベイ

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          242本
        • 伊岡瞬「追跡」(*小説)
          8本
        • 稲田俊輔「食いしん坊のルーペ」(*食エッセイ)
          34本

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          書店員さんの声、第三弾!|『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

          書店員さんの声、第三弾!|『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

          現役医師が描く、衝撃のミステリー|山口未桜『禁忌の子』インタビュー

           ある救急医のもとに搬送されてきた溺死体。それは自分と瓜二つの遺体だった――。  第三十四回鮎川哲也賞を満場一致で受賞した『禁忌の子』は、医療現場を舞台にした本格ミステリ。発売直後から反響を呼び、新人のデビュー作にして既に四刷が決定、快進撃を続けている。著者の山口未桜さんは、現役医師だ。 「幼少期から読書が大好きで、小説やノンフィクション、漫画なども乱読していました。高校生時代は文芸部に所属して創作に励み、本気で作家になりたいと思っていた時期もあったんです。でも、結局医学

          現役医師が描く、衝撃のミステリー|山口未桜『禁忌の子』インタビュー

          書店員さんの声、第二弾!『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

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          書店員さんの声、第二弾!『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

          書店員さんの声、第一弾!『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

          書店員さんの声、第一弾!『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』

          ミーちゃんのおかげ|『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』番外編

          ミーちゃんのおかげ  爽やかな秋の風が落ち葉をかきまわして去っていく。私は乱れる髪をおさえて、空を見あげた。広く澄んだ青が広がっている。  向かう先は、このあたりで一番大きな病院、青葉総合病院。私が勤めている長期療養型病棟は、完治の見込めない患者さんが多く大変ではあるけれど、病を持ちながらもよりよく生きることへのお手伝いができるのではないかと、やりがいも感じている。  職員用の入り口までとことこ歩く。 「卯月さーん、おはようございます」  聞きなれた声にふりむくと、同僚の山

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          伊岡瞬「追跡」#007(最終回)

          24 火災二日目 アオイ(承前)『中央自動車道』小淵沢IC出口まで五百メートルの標識を過ぎた。いよいよだ。 〈いたらどうする〉  ハンドルを握るリョウが、片手で短く訊いた。  どうする、とは「〝やつら〟が出口で待ち伏せしていたら」という意味だ。〝やつら〟が数人の精鋭部隊なのか、一個大隊なのか、そこまでわからない。少なくとも、樋口と間抜けな刑事の三人組のほかに、もう一グループ加わったことはわかっている。  ほんの十五分ほど前に『組合』に、大金——難度の高い〝仕事〟一回分のギャラ

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          【明日発売!】『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』装丁のおはなし

          いよいよ明日は、『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』(秋谷りんこ/文春文庫)の発売日です! note主催の創作大賞2023から生まれた秋谷さんのデビュー作『ナースの卯月に視えるもの』は大きく話題を呼び、現在6刷と絶好調!(かなりすごいことですよ!!!) シリーズ化が決定し、この度、第2巻が刊行されることになりました!いえーい! 1巻に続き、装丁はイラストレーター・かないさんが担当してくださいました。 2巻のご相談をした際に、私(担当編集)からお願いをしたのは、た

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          イナダシュンスケ|叱咤激励タコライス

          第31回 叱咤激励タコライス  タコライスはお好きですか? 僕はあれはものすごくおいしい食べ物だと思っています。  おいしいにもいろいろあります。多くの人がおいしいと思っていて嫌いな人はあまりいない「キャッチーなおいしさ」や、ちょっと伝わりづらいけどしみじみおいしい「渋いおいしさ」、そして好き嫌いがはっきり分かれる「マニアックなおいしさ」、などなど。それで言うと、タコライスのおいしさは、概ね最初の「キャッチーなおいしさ」にあたるのではないでしょうか。例えば給食で出てきたら

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          間宮改衣|ルンバがきた

           うちにルンバがきた。うつでうごけなくなった私のためにきた。  私は夫と二人ぐらしなんだけど、今までずっとへやのそうじは私の仕ごとでした。2LDKのへやをひとりでそうじするのはそれなりに大へんなんだけど、でもプレイリストにすきな曲いれてききながらへやをきれいにしていくのはけっこうたのしくて、おわるとへやも私もすっきり、だいたい一しゅうかんにいちど、そうやってそうじしてそれなりにちゃんとくらせてました。  けどうつになった今はまずベッドからおき上がれない。小説家デビューしてから

          間宮改衣|ルンバがきた

          第15回 今井真実|日比谷でちょっと早めのお昼ご飯。お腹も心も満たされるお粥と焼売

           「料理家」という仕事をしていると、ふだんはめったに家から出ることがない。打ち合わせのときも撮影のロケハンを兼ねて、編集者が自宅にやってくることが多いし、その後の撮影ももちろん我が家。撮影後のレシピをまとめるときも、原稿を書くときも、自宅で行う。基本的に、家でぼんやり過ごすのが一番リラックスできる私にとって、不満はない。むしろちょっと作業しては寝転んだりと、いわばもってこいの労働環境なのである。  そんな日常を送る私にとって、めずらしい日があった。  午前中に、オフィス街に

          第15回 今井真実|日比谷でちょっと早めのお昼ご飯。お腹も心も満たされるお粥と焼売

          一穂ミチ「アフター・ユー」#007

          「ほな、あの花束は……」  沙都子が言葉の続きを引き取った。 「浦さんが、ご自分のお父さまに手向けたもの、だと考えるのが自然でしょうね」  翌日、翌々日と新聞をめくり、念のため一週間先まで記事をチェックしたが、続報は見当たらなかった。 「事件性がなかったとすると、事故か自殺……まあ、遺書でもなければ本当のことはわかりませんよね」  沙都子のつぶやきは、今の自分たちにも当てはまる。そうだ、なぜ今まで考えなかったのだろう。多実も波留彦も、何か苦悩を抱えていて、その苦しみによって繫

          一穂ミチ「アフター・ユー」#007

          ピアニスト・藤田真央エッセイ #66〈人生を揺るがす鑑賞体験ーートリスタンとイゾルデ〉

          『指先から旅をする』が書籍化しました! 世界中で撮影された公演&オフショット満載でお届けします。  ついに開演のベルが鳴り、客席のドアが閉まると、オーケストラがチューニングを始めた。客席の照明が完全に消え、灯が微かに灯るのは幕の下りたステージだけ。やがてチューニングが終わるとそこは完全に無音状態だった。いつ、どのタイミングでビシュコフがピットにやってきたかも判らないので、開演前の拍手もない。静寂がどのくらいの時間続いただろうか。徐々に五感が研ぎ澄まされていく。  不意に地

          ピアニスト・藤田真央エッセイ #66〈人生を揺るがす鑑賞体験ーートリスタンとイゾルデ〉