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夢枕獏「ダライ・ラマの密使」

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シャーロック・ホームズが登場する異色冒険譚。序章を公開
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夢枕獏「ダライ・ラマの密使」序章 #001

シャーロック・ホームズが登場する異色冒険譚。序章を公開 序章 1一九〇一年三月七日——楼…

夢枕獏「ダライ・ラマの密使」序章 #002

「ここに立っていれば、ヘディン先生は必ずやってくるであろうと、しばらく前からお待ち申しあ…

夢枕獏「ダライ・ラマの密使」序章 #003

序章 2一九〇一年二月二十日——尼雅  深い満足感と脱力感とは、どこか似ているところがあ…

夢枕獏「ダライ・ラマの密使」序章 #004

 これだけ過酷な土地に来て、ここまで適応している白人を、私はこれまで見たことがない。  …

夢枕獏「ダライ・ラマの密使」序章 #005

「このシャンバラについては、幾つかの記述が残されているのですが、その中でも一番有名なのが…

夢枕獏「ダライ・ラマの密使」序章 #006

「お話はよくわかりました。もし本当に、あれが盗まれたものであり、その正当な持ち主があなた…

夢枕獏「ダライ・ラマの密使」序章 #007

「匂い?」 「ええ。あの晩、あなたの部屋に入ったおりに、何か、香を焚いたような匂いがこもっていましたが、たぶん、それでしょう。あの空気を長時間吸っていたら、わたしもあぶないところでした」 「どういうことですか」 「スタインさん。人間に幻覚を見させる作用を持った薬物があるのは、御存知でしょう」 「はい」 「ブランデーやワインでも、飲み過ぎれば、似たような症状をおこしたりしますが、もっと直接に、人の脳に働きかけて、短時間で幻覚症状をおこさせるものがあるのです。メキシコのインディ

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