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朝倉かすみ「よむよむかたる」(*小説)

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小樽の古民家カフェで開かれる〈坂の途中で本を読む会〉。本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間。最年長九十一歳、最年少七十七歳、今日もにぎやかに全員集合!
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#小説

朝倉かすみ「よむよむかたる」 はじまりのことば

 わたしが物心ついたときには、母はもう「ちいさな集まり」の参加者だった。  近所の主婦た…

感涙のフィナーレ! 朝倉かすみ「よむよむかたる」#012(最終回)

ついに公開読書会当日。亡きマンマへの想いを胸に、読む会の面々は晴れ舞台で言葉を紡ぐ。感涙…

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【4夜連続公開】朝倉かすみ「よむよむかたる」#011

ついに完成した記念冊子に胸をときめかせる一同。そんな中、読書会を急遽欠席したマンマの息子…

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【4夜連続公開】朝倉かすみ「よむよむかたる」#010

まちゃえさん夫妻の息子・明典に、かつて何が起きたのか。美智留は彼と過ごした青春時代につい…

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【4夜連続公開】朝倉かすみ「よむよむかたる」#009

▼第1話を無料公開中! 5 冷麦の赤いの 夕方から立て込んで、店を閉めたのは夜八時すぎだ…

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朝倉かすみ「よむよむかたる」#008

喫茶シトロンの窓から店内を覗き込む若い女性。 安田が見咎めると、彼女は開き直ったように口…

朝倉かすみ「よむよむかたる」#005

戦時下の暮らし、息子の事故死――読書会で語られる 老人たちの思い出が、安田のある記憶を呼び起こすのだった  五月の例会は第二金曜にひらかれた。ゴールデンウィークを考慮しての繰延で、そのことは前回終了後に郵送された「読む会通信」にでかでかと書いてあった。二重なみ線を下に引き、「注意!」「注意!」のギザギザ吹き出しで囲まれていた。 「注意!」は「読み」の区切りと各自の割り当てページ発表欄でも多用された。今回から各章を二回に分けて読んでいくのだそうである。「読み」を豊かにするため

朝倉かすみ「よむよむかたる」#004

老人たちの読書会で「読み」担当となった安田。 彼の音読に感極まったまちゃえさんは、亡き息…

朝倉かすみ「よむよむかたる」#003

一年ぶりに再開された〈坂の途中で本を読む会〉。 老人たちの熱心な姿を前にして、安田は…… …

朝倉かすみ「よむよむかたる」#002

2 いつかの手紙 スッ。会長が腕時計へと視線を下げた。それで場が静まった。なぜなら、スッ…

【無料公開中!】朝倉かすみ「よむよむかたる」#001

小樽の古民家カフェで開かれる〈坂の途中で本を読む会〉。本を読み、人生を語る、みんなの大切…