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「DOMANI・明日展 2022-23」――2年ぶりの開催となった文化庁・在外研修の成果展|透明ランナー

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 こんにちは。あなたの代わりに観てくる透明ランナーです。

 今回紹介するのは、六本木・国立新美術館で2023年1月29日(日)まで開かれている「DOMANI・明日展 2022-23」です。

 文化庁は若手芸術家の海外研修を支援する「新進芸術家海外研修制度」(略称:在研)を1967年度から実施しており、美術分野ではこれまでに1,400人を超える人材を送り出してきました。この研修の成果を発表する機会として、1998年から「DOMANI・明日展」が開催されています。当初の会場は安田火災東郷青児美術館(現・SOMPO美術館)でしたが、2008年の第11回展から国立新美術館に移りました。

 会場内には研修先の国・地域別人数を示した世界地図が掲げられています。さまざまな場所に多くのアーティストや芸術関係者が旅立ったことが分かります。

「DOMANI・明日展」ホームページより

 ちなみに「芸術関係者」と書いたのは、派遣対象に作家だけでなく「保存・修復」や「アートマネジメント」分野も含まれているからです。以前の「DOMANI・明日展」ではそうした人たちの成果発表も展示されており、貴重な場として楽しみにしていたのですが、近年はアーティストの展示のみになりました。

 ほぼ毎年行われてきた「DOMANI・明日展」ですが、前回(第24回)はコロナ禍の影響で東京では開催されず、全国5会場での展開という形になりました。今回の第25回は2年ぶりの国立新美術館での開催となります。キャリアの長い作家から若手まで、10人のアーティストの作品が展示されています。(会場内写真は透明ランナー撮影)


近藤聡乃

(ジャンル、研修年度、研修地)
マンガ、現代美術【2008年度(1年研修)・アメリカ(ニューヨーク)】

近藤聡乃 『ニューヨークで考え中』マンガ原画 2012-2022

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