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河野裕「愛されてんだと自覚しな」(*小説)

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千年前の運命の恋人と再び出会うため、輪廻転生を繰り返す杏。しかし、すっかり恋人捜しに興味を失い、平穏な日常を満喫中。現状肯定型ヒロインの恋の行方はいかに⁉
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記事一覧

河野裕「愛されてんだと自覚しな」#011

かつての恋人と再び出逢うために、輪廻転生を繰り返す岡田杏。 人々と神々が大集結する城崎の…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#010

クリスマスイブの夜に浮足立つ温泉街を横目に、 相も変わらず幻の古書「徒名草文通録」に振り…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#009

「盗み屋」祥子とともに八百万の神々たちの宴に参加することになった杏。 幻の古書「徒名草文…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#008

幻の古書「徒名草文通録」を奪取すべく、城崎温泉に乗り込んだ杏と祥子。 「文通録」を求め、…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#007

幻の古書「徒名草文通録」の奪取を誓い、城崎温泉にたどり着いた杏。 そこに加わったのは、「…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#006

かつての恋人と再び出逢うため、輪廻転生を繰り返す岡田杏。 幻の古書「徒名草文通録」を探し…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#005

神戸・六甲山麓に位置するホテル・金星台山荘。 幻の古書、徒名草文通録を我が物にするべく、 人々が思惑と策略を交差させていた。 そこに突然、白いタキシードを着た男が現れ…… 小束武彦の恋と彼の本日の出来事  クリスマスまで、あと半月。  白いタキシードを着た男——小束武彦は今宵、恋の成就を目指して駆け回った。  それは生半可な道ではなかった。様々な人にぶつかり、それからドアにもぶつかった。自転車を漕ぎ、自らの足で走り、階段を繰り返し上っては下った。けれど、その苦労は結実した

河野裕「愛されてんだと自覚しな」#004

幻の古書・徒名草文通録を奪取するため、 神戸・六甲山麓のホテル「金星台山荘」に潜入した祥…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#003

「盗み屋」の祥子に幻の古書・徒名草文通録を盗み出すよう依頼した杏。 神戸・六甲山麓のホテ…

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河野裕「愛されてんだと自覚しな」#002

幻の古書、徒名草文通録を追う祥子と杏。 どうやらこの本は、かつては杏の持ち物だったという…

河野裕「愛されてんだと自覚しな」#001

千年前の恋人と再び出会うために、輪廻転生を繰り返す杏。しかし、すっかり恋人探しに興味を失…

河野裕「愛されてんだと自覚しな」 はじまりのことば

 この小説にはテーマがない。もう本当に、まったくない。  つまり読みながら、あるいは読み…