二宮敦人・新連載「はじまりのことば」
コンピューターゲームが僕の趣味の一つになったのは、小学校六年生の終わり頃だったと思います。中学受験が一段落したご褒美に、ゲームボーイポケットという携帯ゲーム機と、「ポケットモンスター 緑」というソフトを買って貰ったのです。
その前からうちにはゲーム機がありましたが、もっぱら父の玩具であり、子供が自由に使えるものではありませんでした。たまに遊ばせて貰っても、「マリオカート」や「ボンバーマン」でバトルするくらい。目に悪いから三十分以上はダメだ、と言われていました。のめり込ん