直木賞ノミネート! 『光のとこにいてね』はこうして生まれた―― 一穂ミチロングインタビュー
◆運命に抗う少女たち——『別冊文藝春秋』で連載されていた『光のとこにいてね』がついに単行本となりました。ある団地で偶然出会った二人の七歳の少女が交流を深めたものの、突如会えなくなり、やがて意外な再会を果たし……。連載開始の際のエッセイ「はじまりのことば」で、依頼がきた時はノープランだったけど、お友達と温泉に行って……というお話を書かれていましたね。
一穂 そうなんです。たまたま友達と温泉施設に行って。そこでのんびり過ごしているうちに、こういうところに同性の恋人同士で来たら楽