高田大介「エディシオン・クリティーク――ディレッタント、奇書を読む」#002
離婚後もなお元夫の文献学者・修理の家に入り浸る真理。
だって、ここが一番居心地のいい場所なのだから……
曖昧な関係を続ける二人に業を煮やし、
真理の実家は二人を呼び出して話し合いの場を設けることに。
「家庭裁判」は、いつしか文系・理系の仁義なき戦いに発展し――
三、裁きの日は近い、言葉、言葉、言葉
でもこんなことを、こんな私の果てない屈託を、どうやって余人に伝えたらいいのだろう? 手記でも書いたらいいのか? でも手記なんか認めはじめたら、佳境にはいって最後の重要な部分を