『パーマネント・ブルー』を読んで――EXILE TETSUYAさんからのメッセージ✉
みなさんこんにちは、鉄平です。
と、自己紹介してもきっとケンチに怒られない、
EXILE TETSUYAです(笑)。
20代そこそこでケンチと出逢い、今日まで一緒に踊ってきた中で、同じ出来事を同じタイミング、同じ角度で見て、良いことも嫌なことも同じ感じ方をしてきたのだと、この『パーマネント・ブルー』を読んで、改めて答え合わせができたような気がして、とても嬉しい気持ちになりました!!
しかしその反面では、とても複雑な気持ちにもなりました。
なぜなら、僕たちのフワッとザラッとしたあの頃の思い出たちは、こんな風に文章にして書くと、こんなにも素敵で面白く、キラキラと輝いた物語になって、リアルの何倍もメイクセンスしていて、この物語が途中から、実は本当のストーリーであるかのように、、むしろそうであってほしいと感じてしまったからです。
ケンチさん、リアルより面白くしたらダメよ(笑)。
いや噓です。お見事です(笑)。
そして風子さん、、、
あの日のことは、ここだけの話ほとんどが実話で、僕の人生の中でも決して忘れられない出来事です。まるで不思議の国に迷い込んだ少女みたいに、次々と信じられない出来事に誘ってくれる兎みたいな風子さんにわくわくさせてもらいました。
しかし20年以上の時が経ち、今となっては霧がかかるようにあの時の詳細を忘れかけていましたが、この『パーマネント・ブルー』を読んで、その霧が晴れるように、あの日の、匂いや湿度、暑さ、そして風の心地よさと、夜中にベランダから見たデッカい満月と、海に浮かぶムーンロードの明かりに照らされながら飲んだ赤ワインの味をしっかりと思い出すことができました。
ケンチが書いた物語は、僕にとっては、そんな青春を思い返せるフィクションストーリーでした。
そして、この物語が、夢を叶えるために頑張っている人が共感できたり、その背中を押してくれる内容であってくれたらと、図々しくも自分が書いた小説のように感じています。
不安や迷いと葛藤しながら、夢の持つ力を信じ抜くことで、生きてる喜びや青春、真に大切な仲間、そして一歩踏み出す勇気に気がつくことができたあの頃が、みなさんにも共感していただけることを願っております。
僕自身もそうでしたが、読み終えた時にはきっと、背中を強く押され、全力で応援をしてもらったような気持ちでいっぱいになっている、そんな物語です。
(了)
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