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門井慶喜「天下の値段 享保のデリバティブ」(*小説)

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かつて経済の中心には「米」があり、それは「証券」や「先物」に姿を変え、金融派生取引(デリバティブ)を発生させた。つまり、「金融市場(マーケット)」である――大坂堂島に実在した「米…
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#徳川吉宗

門井慶喜が「江戸時代の金融市場」に挑む!――〈はじまりのことば〉

 以下、金融の話である。なるべくわかりやすく説明したい。  江戸時代には、たとえば旗本の…

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門井慶喜「天下の値段 享保のデリバティブ」#002

第1章(承前)「あんたら」  と、口をはさんだのは松右衛門だった。周囲へさっと目をやって…

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