シェア
二年半ぶりに「はじまりのことば」を書くことになった。前作(『光のとこにいてね』)のスタ…
第1回 心置きなくスパイスラーメン 数ヶ月に一度のヘアカット。行きつけの下北沢の美…
みなさんこんにちは、鉄平です。 と、自己紹介してもきっとケンチに怒られない、 EXILE …
第168回直木賞候補、「キノベス!2023」第2位、2023年本屋大賞ノミネート! 一穂ミチ・著『…
大阪生まれ・大阪育ちの小説家が 大阪人の悲喜こもごもを描いた短篇集『淀川八景』。 『別冊文…
12月1日は「映画の日」です。この「映画の日」は、100年以上前、明治時代に日本で初めて映画…
大型冷蔵庫、最新のドラム式洗濯機、本棚にフロアランプにワーキングデスク。プロフェッショナルの運び屋たちが、梱包された家具や家電を手ぎわ良く、そして慎重に運び入れる。「◯◯丸」と書かれた漁船の上に。 「完了です。行きましょう!」 そういわれ、私も船に飛び乗った。 ひとつの場所をたいせつに整えて、長く、落ち着いて暮らしたい。わりと真剣にそう考えているのに、みえない星の運命帳にどでかい移住の刻印でも押されているのか、海外でも国内でも、引っ越しばかりしている。 雪の舞う去年
佐賀県・嬉野温泉にある和多屋別荘で〈ライター・インレジデンス〉を体験中の作家 浅倉秋成…
第四夜 ダイキリ 「マスター、明日はよろしくな」 山口青果店の店主・ノブさんがお釣りと領…
8月18日(木)、「図書館の魔女」シリーズの高田大介さんのオンラインイベントが開催されま…
道に名前のないところ アイルランドの、というか世界的なロックバンドのU2に「道に名前のな…
大学3年の冬休み、祖母の家で就職活動のハガキを何通も書いていた私は、舌打ちをした。 バ…
第三夜 スイカのソルティドッグ 那珂川の河畔に立ち並ぶ屋台の暖簾が薫風に吹かれ、気持ちよ…
第二夜 マルガリータ 中洲川端駅で地下鉄を降り地上に出ると、菜種梅雨特有の、暖かさを感じる雨が路面を静かに叩いていた。 住まいのある西新から中洲の店まで、普段は運動を兼ねて自転車で30分ほどかけて通っているが、雨の日は地下鉄やタクシーを利用している。 中洲は雨が似合う町、というのが私の持論だ。 雨で濡れた路面にきらびやかなネオンサインが映り込み、中洲大通りやそこから枝分かれする細い路地に様々な色彩があふれ、この町の情緒をより煽る。 衣服や靴が濡れるのは気持ち