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透明ランナーのアート&シネマレビュー

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#瀬戸内国際芸術祭2022

透明ランナー|瀬戸内国際芸術祭2022秋会期――“西の島”に広がる表情豊かな世界【本島・高見島・粟島】

透明ランナー|瀬戸内国際芸術祭2022秋会期――“西の島”に広がる表情豊かな世界【本島・高見島・粟島】

 3年に1度開かれる日本最大級のアートイベント、瀬戸内国際芸術祭。2022年度秋会期が9月29日(木)から11月6日(日)まで39日間にわたって開催されています。

 瀬戸芸は春・夏・秋の3会期に分かれ、春会期のみ会場となる島、秋会期のみ会場となる島がそれぞれあり、何度も訪れたくなる芸術祭です。瀬戸大橋の西側に位置する「西の島」と呼ばれる島々は、現在開催中の秋会期のみの会場となっています。
 西の

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透明ランナー|国際芸術祭「あいち2022」――現代アートから土地の歴史・文化・産業を想起する

透明ランナー|国際芸術祭「あいち2022」――現代アートから土地の歴史・文化・産業を想起する

 名古屋市をはじめとした愛知県内各所で、国際芸術祭「あいち2022」が10月10日(月・祝)まで開催されています。2010年から2019年まで3年ごとに開催されていた「あいちトリエンナーレ」を引き継ぐ形で、運営体制を一新して新たな芸術祭として再スタートを切りました。
 現代美術展には32の国と地域から82組のアーティストが参加しています。同時に開催されるパフォーミングアーツ(演劇やダンスなどの舞台

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透明ランナー|瀬戸内国際芸術祭2022夏会期 Vol.2【小豆島・男木島・女木島・大島・高松篇】

透明ランナー|瀬戸内国際芸術祭2022夏会期 Vol.2【小豆島・男木島・女木島・大島・高松篇】

 前回の記事「瀬戸内国際芸術祭2022夏会期 Vol.1」に続き、今回は小豆島、男木島、女木島、大島、高松の作品を紹介します。

小豆島 2万5000人ほどが住む小豆島は、船でしか行けない(橋や空港がない)島として国内最大の人口を有し、フェリーの発着本数は日本一です。広い島内の各地に作品が点在し、事前に計画を立てないとなかなか観たい作品を回りきれないエリアでもあります。

 小豆島で今回最も良かっ

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透明ランナー|瀬戸内国際芸術祭2022夏会期 Vol.1【直島・宇野港・豊島・犬島篇】

透明ランナー|瀬戸内国際芸術祭2022夏会期 Vol.1【直島・宇野港・豊島・犬島篇】

 3年に1度開かれる日本最大級のアートイベント、瀬戸内国際芸術祭2022 夏会期がついに始まりました! 瀬戸内海に広がる美しい島や港を舞台に、今回で5回目となるこの芸術祭。33の国・地域から184組のアーティストが参加し、彫刻、写真、映像、演劇、さまざまなジャンルの作品を楽しむことができます。
 今年7月にはTIME誌の“The World's Greatest Places of 2022”で紹

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