愚かに生きる覚悟さえあれば――凪良ゆう、サイアクで最高の《恋》の物語
◆17歳のふたりは瀬戸内の島で出会い、恋に落ちた
——新作『汝、星のごとく』、ものすごく読み応えがありました。ともに母親に振り回されながら生きている少年少女が恋に落ち、成長していく物語―という説明だけでは零れ落ちてしまうものがたくさんあるのですが、本作の出発点で、どういう思いがあったのでしょうか。
凪良 私はずっと男性同士の恋愛がメインになるジャンルで書いてきましたが、これまで男女の恋愛は書いたことがなかったんです。2017年に講談社タイガから刊行した『神さまのビオトープ』には夫婦が出てきますが、夫は幽霊という設定でした。今回は、現実社会の中で、男女が一対一でしっかり向き合う話を書いてみたいなと思ったのがはじまりです。
——物語は、主人公の暁海と櫂が17歳の頃から始まり、そこから実に20年近い歳月が描かれます。事前に構想を組み立てていたのですか。
凪良 プロットは5万字くらいになりました。あらすじだけなぞると、男女が出会って成長して別れて……というオーソドックスな話になってしまうので、担当編集者さんに面白さを伝えるためには、心の動きまである程度丁寧に説明しなくちゃいけないと思ったんです。どこまでも、ふたりの気持ちを描く物語になる予感があったので。
ただ、担当さんはプロットは要らないともおっしゃっていたので、結局「さあこれで書き出せる」と自分に自信をつけるためのプロセスだった気がします。
——瀬戸内の島を舞台にしたのはどうしてですか。
凪良 最初は島を舞台にするとだけ決めていたのですが、本作の担当さんが愛媛出身だということをうかがって、それなら瀬戸内の美しい島々を描くのも素敵だなと。担当さんにはナビゲーターとして、取材にも付き合っていただきました。
私は毎回、各社の担当編集さんと話をしていくなかで、作品の構想を練っていくんです。その方の好きな分野だと物語を深く、厳しく読み込んでくれるでしょうし、知恵も貸してもらえる。何より、作品づくりの過程を楽しんでいただける気がするので。最初から人を頼りにしているみたいでちょっと甘いのかもしれませんが、私はいつも、その担当さんとご一緒したからこそ生まれた作品にしたいな、と思っています。
◆親子の縁を切るのは、とんでもなく難しいことだから
——島で育った暁海と、京都から島の高校に転校してきた櫂。ふたりはどちらも母親との関係に困難を抱えていて、だからこそお互いのことがわかる部分もあるという。
凪良 母親に振り回されているという点は同じでも、ふたりの受け止め方は対照的ですよね。暁海は挫折を味わっても、自分の未熟さを認めて、徐々に強くなっていく。一方、櫂はいちど躓くとぽきっと折れてしまうような、弱い男の子として描きました。すごく優しいのですが、その優しさがだらしなさに通じるところもある。
——暁海の父親は家を出て恋人と暮らしており、母親は心を病んでいる様子です。櫂の母親は恋多き女性で、この島に越して来たのも恋人を追ってのことですよね。複雑な家庭環境の中で、暁海も櫂も、懸命に母親を支えていますね。
凪良 駄目な親にぶち当たってしまったとき、その子たちが親と縁を切ることなく、どうやって生きていくのかを書きたかったんです。
実は、櫂の母親は、私の身近な人がモデルなんです。その人の人間味や危うさを目の当たりにすると、子供たちがなぜ親と縁を切らないのかもよくわかる。「そんな親、切っちゃいなよ」って思う方もいるかもしれませんが、子供が親を捨てるにはとてつもなく強い意志の力が要ることだし、繫がりを切ったら切ったで、子供の心には罪悪感が残る。どっちにしたって重荷を背負ってしまうんです。
近年よく、「毒親」とか「親ガチャ」とかいう言葉を耳にしますが、余計な荷物を背負っている子供が多いということですよね。だからこそ、重い荷物を抱えながら、それでも彼らがたどり着いた場所や境地について丁寧に描かなくてはならないと思いました。そういう子たちのために書いたなんて偉そうなことは絶対に言えませんが、それでもこの本を読んで、彼らの心がちょっとでも軽くなることがあればいいなとは思います。
——櫂は親に対してもいつも優しくて、こういう風に他人を大切にできる子だからこそ、こういう恋愛をするんだなと、すごく納得感がありました。
凪良 親との関係がただ物語のアクセントになってるんじゃなくて、その子たちの生き方に深く影響を与えているんだということを描きたかったんです。ふたりが小さい頃から大人になるまで、ずっと一本の線で繫がっていると感じていただけたら嬉しいです。
◆善悪で語れないのが恋愛
——本作では小さな島の美しい景色だけでなく、閉ざされた地域社会での生きづらさもたっぷりと描かれますよね。暁海の家の事情がしばしば噂されていたり、櫂の母親が島の女性たちから白い目で見られていたり。さらに、高校卒業後に暁海が働いている今治の職場も、かなり古い男性中心社会を引きずっている印象です。
凪良 私の友人に、こういった小さな島で育った人がいるんです。その方は自分の地元が大好きなのだけれども、島では常に人目を気にしているし、噂話はちょっと他の地域とは比べられないくらいきつい、と言っていました。旅行客にとっては風光明媚な素敵な場所でも、実際そこに住んでらっしゃる人たちにとっては生活しづらいという側面だってきっとあるのだろうなと。たとえば、男性優位の環境とか、現実問題として、女性がひとりで食べていけるような仕事が少ないとか。
さらに、現代ではインターネットを通して、いま世界で何が起きているのか、何が流行っているのか、どこにいてもすぐ知ることができる。自分のリアルと外の世界とのギャップを否が応でも突き付けられる分、若い人のほうがしんどいかもしれないな、とも。
——櫂は投稿サイトで知り合った尚人という青年とリモートで一緒に漫画を作っています。櫂が原作担当、尚人が作画担当ですね。一方、暁海はオートクチュール刺繡の世界に惹かれていきます。
凪良 この子たちに、夢中になれるものを作ってあげたいなと思ったんですよね。逃げ込める場所がないとつらいので。
——暁海が刺繡の世界を知ったのは、父親の恋人の瞳子が刺繡作家だったからですよね。彼女は暁海の将来のことも心配してくれていて、暁海の父を母から奪った人とはいえ、なんとも魅力的でした。
凪良 この物語の中では、いろんな恋愛の形を書きたかったんです。暁海と櫂のふたりについては、真っ直ぐな恋愛を。もちろん、そこにもすれ違いや、恋愛の苦しみは生まれてしまうわけですが。
一方で、一筋縄ではいかない恋愛のこともしっかり見つめたかった。瞳子さんとお父さん、お母さんとお父さん、尚人と未成年の男の子、編集者の女性……。それぞれが懸命に恋愛をしているなかで、そこに善悪の視点を持ち込むことは避けたかった。暁海と櫂の恋愛だけが美しくて、不倫などの恋愛はすべて悪、みたいな単純な構図にはしたくなかったんです。
瞳子さんに関しては、もちろん彼女の行動に納得できない読者さんもたくさんいると思うのですが、私にとって彼女はある意味理想の女性でもあるんです。彼女も最初からあんなに達観した大人ではなく、自分の足で立って歩んでいく中で、一つずつ言葉を獲得していった。世間一般の道理からは外れたことをしているのに、人としての「正しさ」も持ち合わせている人なんです。
◆違う世界の存在を教えてくれる人
——瞳子さんは暁海に、自分の人生は自分で選んでいいんだよ、と背中を押してくれますよね。そのためには経済的な基盤が大切だとか、自分で自分を養えることは武器になるなどと、ひとつひとつの言葉に説得力があって、本当にその通りだなと。すべての大人たちが子供の絶対的な敵ではないし、時に手を差し伸べてくれる人もいる。でもそんな大人もみな完璧じゃない、というところがまさにこの社会そのものだと感じられて、すごくよかったです。
凪良 若い時に、いまいる場所とは違う世界があることを教えてくれる人がいるのは大事ですよね。高校生の暁海がしんどい時に踏ん張れたのも、刺繡の仕事を始めてコツコツ積み上げられたのも、自立を促す瞳子さんの存在があったからだと思います。物語の中盤からは、彼らの高校の教師である北原先生がその役割を引き継ぎ、ふたりを引っ張っていくことになります。
——そう、問題の北原先生(笑)。シングル・ファーザーの彼は暁海たちにとってメンター的存在ですが、プロローグでの彼についての記述が、ずっと心にひっかかるんですよね……。
凪良 プロローグだけ読んだらひどい人ですよね。北原先生は、当初は物語上そこまで大事なキャラクターにする予定ではなかったんです。でも、書いているうちに私がどんどん北原先生という人を好きになっちゃって。途中で、もしかしたら櫂よりいい男なんじゃないのって、危機感をおぼえるほどでした(笑)。
——櫂は尚人と共にプロの漫画家としてデビューを果たし、東京へ移住しますね。一方、暁海は地元に残って就職しますが、この男性中心の古い体質の職場がもう、ひどくて……。生理休暇を申請するために毎月、生理期間を上長に申告しなくてはいけない、とか。いまだにそんなことあるのかと、愕然としました。
凪良 この〝福利厚生〟が、女性社員の身体を労る「善意」から生まれたってところが嫌ですよね。この小説は恋愛を軸にしながらも、そういう気持ちの悪い勘違いとか、社会で生きるうえで感じざるを得ない違和感も忍び込ませているつもりです。
——離れて暮らしているということもあって、櫂も暁海のそうした状況を理解することができませんよね。彼は暁海との結婚も考えているようですが、お互いの母親のことが障害となり、なかなかうまく進まない。
凪良 櫂は結婚するならば、彼女の親も自分が面倒を見なくてはと思っている。男の人にかけられている呪いとでも言いましょうか。そういう、周囲の大人たちが持っていた古い価値観から自由になれていないんです。
——その櫂に思いもよらない出来事が降りかかりますよね。その時の出版社の対応にはすごくリアリティがありました。櫂と尚人の担当編集者、植木さんのやるせなさが切ないというか……。今このインタビューに同席している編集者全員が深くうなずいていますが。
編集者A あれは全編集者が泣きますよ。あまりに切実で他人事じゃなかったです。
編集者K わかります。植木がしょんぼりしながら帰る場面で僕も泣きました。
編集者R 結局編集者としてどうするべきだったんだろうって、本を閉じてからも考えてしまって……。
凪良 当事者の編集さんに共感してもらえて、むちゃくちゃ嬉しいです(笑)。
——みなさん熱い(笑)。そうして櫂たちにも大きな転機が訪れますが、それに呼応するように、周囲の人たちも徐々に変わっていくところがすごくよかったです。
凪良 人間が変化していく過程を書くのは楽しいです。昔から長いスパンの物語を書くのが好きなのですが、それはどこかで人が成長する瞬間に立ち会えるからかもしれないですね。
◆「絆」に縛られる必要なんてない
——そのなかで、「互助会」という、従来の「恋愛」や「結婚」とはまた違った共同体の在り方も出てきますね。
凪良 恋愛の果てに結婚があるという考えから、もう少し解放されたいなと思ったんです。他人同士がともに生きるうえで、恋愛感情というのは必ずしも必要ではないですよね。ただ、現実問題として、結婚というシステムによって、ふたりの関係を法律的に守りやすくなるのも事実です。だからこそ、いわゆる「恋愛」を介在させずとも婚姻制度を利用してしまう、という選択肢もあるのではないかと考えました。
同時に、身内は助け合わねばという呪いからも、自由になってほしかった。家族といえども他人は自分の所有物ではないですし、やっぱり頼りすぎるのも頼られすぎるのもお互い辛いんじゃないかなって。書き上げてみてから気が付きましたが、私の小説はいつも、人は自由であるべきとか、「絆」に縛られる必要はない、といったところに辿り着きますね。
——ご自身で意識しているわけではないのにそうなるのですか?
凪良 いつも、書き始めるときには、テーマは特に考えていないんです。読書というのはどこまでいっても個人的な体験で、結局、読んでくださった方が何を感じるかが一番大切だと思っています。でも、そうは言いながらも、私はどのお話を書いていても、また結局ここに辿り着いてしまったなという瞬間が必ず訪れるんです。もう、抜け出せない迷宮みたいなものを感じています。
◆書くことは、心の奥底に手を伸ばすこと
——いや、すごく大切なことが書かれていると思います。以前、凪良さんにインタビューした時、山本文緒さんの『アカペラ』に収録された短篇「ネロリ」の、〈人生がきらきらしないように、明日に期待しすぎないように〉というフレーズがお好きだとおっしゃっていて、すごく共感したんです。ただ、凪良さんの作品には、繊細に光るきらめきを感じます。人生は辛いものだと安易に結論づけるのではなく、かすかな光を探るように筆を進めていらっしゃるなあと。
凪良 それはありますね。お話のラストで、読者さんたちを絶望に突き落として終わりたくはないんです。それは私自身が人生に絶望したくないという心の表れなのかもしれません。
本屋大賞をいただいた直後に『別冊文藝春秋』に寄稿したエッセイ(『別冊文藝春秋』20年9月号)にも、私にとって書くことは、自分を整理したり癒したりすることなのだと綴りました。私の心の奥底には泥の層のようなものがあって、小説を執筆するときは、いつもそこに手を突っ込んでいるような感覚があります。泥のなかにも玉があるはずだとまさぐると、泥がぱっと舞い上がって、心の中がぐわっと濁る。それでも、拾い上げたものが言葉になり、物語に生まれ変わる頃にはほんの少し泥の層が薄くなり、一部分だけでも浚えたような気がするんです。
——今って、いわゆる恋愛小説がなかなか読まれないといわれていますよね。恋の成就や結婚がハッピーエンド、という話では良しとされにくいというか。恋愛小説を書くこと自体を躊躇われる作家さんもいるなかで、こういうアプローチもあるんだな、と思いました。
凪良 まさに今おっしゃったように、男女の恋愛を描くことは時代に逆行している、といった空気を感じることもありますが、私はもっとこの世の中に恋愛小説が存在してほしいと思っています。男と女でも、男と男でも、女と女でも、それ以外の関係でも、人が相手を大事に思ったり、心と心が交わっていく過程を私は書きたいし、読みたい。「恋愛小説」と呼ばれるかどうかは、その関係に「恋愛」という名前が付けられるかどうかの差でしかないと思うんです。だからもう少し、作家が大手を振って恋愛小説に挑戦できる空気になるといいなと思います。
◆登場人物それぞれに感情移入してしまう
——ところで、本作のスピンオフを書かれたそうですね。
凪良 『小説現代』22年10月号に北原先生が主人公の短篇が掲載される予定で、今後は他の登場人物視点の作品も書くつもりです。
——ああ、それは楽しみです。もっと彼らのことを知りたいと思わせるのって、それだけしっかりキャラクターが作りこまれているからですよね。それぞれの登場人物の設定や性格は、どこまで深掘りされているのですか。
凪良 書き始める前にある程度は作りこむのですが、執筆を進める中でいつも「あ、こういう人なんだ」という発見があります。その人になりきって書くので、つらいシーンを書く時はえぐられますね。
——憑依型なんですね。暁海や櫂のお母さんたちにもなりきっていたんですか?
凪良 そうですね。今ふと思ったのですが、私がなぜ「こいつは悪い親だ」と断罪しないのかというと、書いているうちにどうしても感情移入してしまうので、彼女たちの人生を肯定したくなってしまうのかもしれません。たとえば、櫂のお母さんの視点に立つと、確かに客観的には愚かな母親ではあるんだけれども、それでも彼女なりにたしかに感じている櫂への愛情が、自分ごととして実感できるんですよ。
——それだけ登場人物ひとりひとりに思い入れがあると、気持ちの切り替えに相当集中力が必要そうですね。
凪良 それはもう、日々あがいています。執筆環境に少しでも変化をつけねばと、様々な方法を試したりして。音楽を聴きこんだり、お香を焚きしめたり、全部カーテンを閉めて真っ暗にしたりとか。
◆書きたいことは尽きない
——凪良さんはもともと二次創作を書かれていたそうですが、その頃から執筆スタイルは変わられたのでしょうか。
凪良 そうですね。私はもともと小さい頃に漫画を描いていたのですが、しばらく創作から離れた後、『銀河英雄伝説』の二次創作として、小説を書き始めたんです。書いているうちにもともとの設定から離れて、どんどんオリジナルのストーリーになっていって。
——二次創作ではなくオリジナルのBL作品を書き始めた頃、編集者にすごくしごかれたとおっしゃっていましたよね。
凪良 私がBLを読み始めた頃は、「JUNE」とか「やおい」とか呼ばれるような、耽美でシリアスな作品が多い時代でした。それが、商業誌で執筆を始める頃にはもう、ジャンル全体がボーイズラブという名称に変わっていて、明るく楽しく、主人公カップルはラブラブで、といった作品が人気になっていました。担当編集さんから、「今のボーイズラブ業界とは」というレクチャーを受けましたよ。ジャンル小説だということもあり、ハッピーエンドでなくてはいけないとか、女性キャラクターを出しすぎないといったお約束がたくさんあるんです。その中で、自分が伝えたい思いも織りこむという技術を学びましたね。
——BLレーベルではない、「講談社タイガ」から執筆依頼があった時はどうだったのですか。
凪良 それまで「タイガ」から刊行されていた作品を参照して、最初はミステリー小説のプロットを編集さんにお渡ししたんです。そうしたらレーベルの雰囲気に無理に合わせなくていいと言っていただけて。そこではじめて、何の制約もなく、自分が本当に書きたいものを自由に書くという経験をしました。そうして生まれたのが『神さまのビオトープ』でした。
——そこからさらに作品の幅を広げられ、『流浪の月』では本屋大賞も受賞されて。お忙しいと思いますが、凪良さんは毎回、相当推敲をされるそうですね。
凪良 文章で引っ掛かりをつくりたくないので、書いた文章を声に出して読んで、突っかかったところは必ず直すようにしています。だから、読者さんから読みやすいって言ってもらえるのは嬉しいですね。ただ、そこがコンプレックスでもあって。私はどこかで、難解な文章のほうが文学的価値が高い、みたいな呪いにかかっているのかもしれません。
——この先はどんなものを書いていきたいですか。
凪良 BLも、そうでないジャンルの小説も、自由に行き来していたいです。「美しい彼」シリーズといった、今までのお仕事の延長線上にある作品も楽しいですが、新しいこともしたい。
——新しいこと、とは?
凪良 制約がなく何を書いてもいいというのは、私にとってはいまだにものすごく新鮮なことで、ワクワクドキドキできるんです。書きたいことはいっぱいあるし、それを書ける環境があるというのは、すごくありがたいですね。
——では、今後の具体的なご予定は。
凪良 『小説現代』10月号に掲載される短篇の後は、「美しい彼」シリーズの続篇に着手します。『小説現代』にまた『汝、星のごとく』のスピンオフをいくつか書いて、いまお待たせしている出版社から作品を刊行できたら、コミカルなものにもチャレンジしてみたいです。
撮影:深野未季
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