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【決定!】“危機の時代” の高校生直木賞——第9回 高校生直木賞全国大会レポート

文・伊藤氏貴(高校生直木賞実行委員会代表・明治大学文学部教授)

 第9回高校生直木賞(同実行委員会主催、文部科学省ほか後援)の 選考会が、2022年5月22日に開催された。
 2014年に始まった高校生直木賞も、今年で9回目。新型コロナの影響で全面オンライン参加となったが、高校生たちの読書への情熱は一瞬にして “距離” を超える。
  北海道から鹿児島まで、これまでで最多の全国38校が参加し、“自分たちの1作” を決めるべく議論を戦わせた。

 候補作は、第165回、第166回直木賞候補作の中から選ばれた充実の6作品。

 『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬・著)
 『スモールワールズ』(一穂ミチ・著)
 『塞王の楯』(今村翔吾・著)
 『テスカトリポカ』(佐藤究・著)
 『星落ちて、なお』(澤田瞳子・著)
 『黒牢城』(米澤穂信・著)

充実の候補6作

 ここでは高校生たちの熱い議論のごく一部を紹介する。

 まずは予選。各校の代表がABCの3班に分かれ、それぞれの学校での議論を基に、各候補作について話しあっていく。

全国から各校の代表が続々とログインしてくる

■ 澤田瞳子『星落ちて、なお』

A 河鍋暁斎の娘の生涯を描いた歴史ものだけど、読みやすかった。

B それは現代の自分たちに共感できる部分が多くあるからじゃないかな?

C 暁斎の娘も絵師で、いわば働く女性の姿が描かれているよね。女性の立場が弱い時代、さまざまな制約の中でポジティブに生きるのは、今よりよほど大変だったと思う。

D 女性が生きづらかっただろう時代に、懸命に生きる様子は、上品で、無垢で、可愛らしくて、清らかで、真っすぐで、それでいて美しい! 思わず応援したくなりました。

E 女性としての幸せをとるのか、絵師としての人生を進むのか。父に縛られて普通に生きられなかった後悔と、それでも父に認められたかった、父を超えたかった、というもどかしさの両方がヒリヒリと伝わってきて、読んでいて、もう悔しくて悔しくて……。主人公の気持ちを考えると、辛かった。

予選会からグラフィックレコーディングにより議論をリアルタイムで可視化した
©中尾仁士  ©杉浦しおり  ©谷川潤

F たしかにそうだね。父を父として見るか師匠として見るかに迷う部分が切なくてよかった。

G 偉大過ぎる父を持つことの苦悩が描かれているよね。父を “憎みながらも愛する” 矛盾がうまく描かれているし、父亡きあとに、父を忘れていく人々と父を忘れることができない自分との間のズレに苦しんでいるようにも思えました。

H 「縁」という言葉が似あう作品だなあと感じました。人と人、人と絵との縁を考えさせられる。

I ちょっと視点が違うけど、風景描写が独特だと思いました。悲しい感情のときに、気持ちとは裏腹に明るい天気を描いているところにむしろ共感できるというか……。

©中尾仁士 ©杉浦しおり ©谷川潤

J 絵を描くシーンの描写もよくて、文字の表現だけでもどんな絵を描いたのか、ありありと目の前に浮かんでくるようでした。

K 映像化できそうですよね。朝ドラに向いていると思った。

L 朝からでも胃に優しい作品だね(笑)。

M でもテーマは重いよ。今までよいと評価されてきたものが、時代が変わるにつれて廃れていってしまう時の流れの残酷さを感じる。時代の変化に抗って真の美を探す人の苦悩が主題になっていると思う。

N いつの時代も好きなものを好きでいていい。自分にしかできないことがあると思って生きていいのだと励まされました。

オンラインでもあっというまに打ち解ける高校生たち

■ 米澤穂信『黒牢城』

A 乱世を生き抜く人を描く時代劇としても、渦巻く謎が少しずつ明かされていく推理小説としても、完成度が高いと思いました。

B 歴史と組み合わされた、新感覚のミステリーじゃないかな。

C 犯人の行動が歴史ものならではの動機によるものだけど、必ずしも歴史の知識がなくても楽しめた。

D 荒木村重に捕まった黒田官兵衛が探偵になる。この設定がおもしろいよ。

E 官兵衛の不気味な笑い、挑発、場面ごとの天候の変化、こうしたさまざまな要素が一本に繋がって、登場人物の運命を暗示していた気がする。

F この登場人物たちの運命はどこまでもやるせないですよね……。

G 荒木村重が籠城する城内であんな事件が起こるなんて! 閉鎖空間という設定が、最後の解決に向けての盛りあがり効果を高めていると思いました。

©中尾仁士 ©杉浦しおり ©谷川潤


H 脇役になりがちな荒木村重について深く知ることができてよかったけれど、どこまでが史実なのかが気になりました。学校ではほとんど習わないよね。

I 家来たちと自分を繋ぎとめるものがないことに苦悩し、戦国武将としてのプライドに固執する荒木村重の心情表現に圧倒されたなあ。

J ミステリーでありながらも、人の心の動きによく触れていて読み応えがあった。

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K 民衆は死を恐れたのではなく「死をもってすら、この苦しみが終わらぬことを恐れたのでございます」という言葉が一番胸に響きました。

L わからなくても面白いけど、歴史の予備知識があればもっと楽しめたかな。今後、何度も繰り返し読んでいける小説だと思います。

M 見ごたえのある場面がたくさんあり、この作品もぜひ映像化してほしい。

予選の班会議から議論は白熱した

■ 今村翔吾『塞王の楯』

A 歴史小説はあまり得意じゃないんですが、一気に引き込まれました。

B それは多分、歴史ものなのに、焦点が普通の人に当たっているからじゃないかな。

C たしかに、いくさについての話なのに、フォーカスを当てるところが兵士や武将でなく、石や鉄砲についての技術職人であるのがおもしろいね。

D 迫力や臨場感、人物の気持ちの高ぶりや興奮がありありと伝わってきた。砲台対石垣、矛対楯の手に汗握る戦いは、大河ドラマを見ているかのようだった。

E 職人の長であるふたりの主人公の価値観が対照的で、どちらにも道理があると感じられ、その分、「自分だったら」と、客観的に考えることができた。己の信念のためにぶつかり合い、死に物狂いになる姿はカッコいいよ。

F 戦の最中にも石垣を作り続けるには、とんでもない勇気が必要だと思う。平和を守る手段を考えるという意味では、ものすごく現代的なことが描かれているのかも。

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G 戦の中で追い詰められた人間の描写がリアルで、作者自身にそういう経験があったのかとさえ思いました。

H 苛烈な戦いの末に勝者がいないというところは、今のロシアとウクライナの戦争にも繋がると思う。

I 単純に、登場人物がカッコいい! 読者ごとに「推し」ができる。尊敬できる人物に出会えるという点で、まさに高校生である今、読むべき作品じゃないかな。

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J 人それぞれの個性が石垣のようにはまっていく、という一節に心打たれた。

K 少年マンガのような熱量とわかりやすさがあるよね。ぐいぐい読んでいけました。

■ 佐藤究『テスカトリポカ』

A メキシコの麻薬取引というダークな部分と、古代アステカ文明とを結びつける発想がおもしろい。宗教など難しい要素はたくさんあったが、きちんと説明があって、十分理解できたと思う。

B 麻薬とか殺人とか、派手な要素ばかりでなく、登場人物の描写の細やかさにも注目したい。たくさんの人が出てくるけれど、ひとりひとりに感情移入しやすいところがいい。

C 常軌を逸した登場人物が多く、飽きずに楽しめた(笑)。人を何人も殺したコシモが一番普通に見えるところが、かえって恐ろしいよ。

D ストーリー構成、登場人物の心情描写、臨場感のある表現等のすべてがすばらしかった。端的に、自分のまったく知らなかった世界を知ることができた。これは小説のよさじゃないかな。

E 日常からかけ離れているのに、妙な臨場感がある。残虐な描写は苦手な人もいるかもしれないけれど、この描写があるからこそアステカ神話に奥行きが出るんだと思う。

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■ 一穂ミチ『スモールワールズ』

A 少しずつ世界が広がり、繋がっていく構成が、『スモールワールズ』という題名のとおりだと思った。

B 登場人物たちがゆるやかに繋がって1つの世界を表現している短編集。読み終えて、すぐもう一度読み返したくなる。

C 他の作品と違って、唯一、私たちの生きている時代、場所を描いている作品だよね。場面が日常的で、高校生にも共感しやすいです。

D LGBTなど現代の社会的な課題を考えるきっかけになるし、そのとりあげ方が小説的で、説教くさくなくて、おもしろい。

E どこか向田邦子作品っぽい雰囲気を感じました。

F 大人も子どももみんな少しずつ困っていることがあるんだなと知って、「私も勉強頑張ろう」と思った(笑)。

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G 収録作の中では「ネオンテトラ」が一番よかった。大人と子どもで考えることは違うけど、どちらも互いに支え合っているんだなと感じ、さまざまな愛の形がわかった気がする。

H 人間って、弱さや汚さをすべてをさらけ出し、傷ついて、傷つけて、それでも自分を守り、小さな世界を守って生きているのだなと感じられて、感動しました。

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■ 逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

A 今、ロシアとウクライナで起こっている問題を意識しないわけにはいかない。少し前なら、戦争ものって「歴史」であって、現実感あるものとしては読めなかっただろうけど……。

B 現実に戦争を見聞きしたことはないが、この作品には臨場感が感じられた。「自分だったら」と考えずにはいられなかったよ。

C 主人公が自分たちと同年代の女子で、感情移入しやすい。「戦争と女性」という問題についても気づかされることが多かった。

D ちょうどこのあたりのことを世界史で習ってるんです。歴史的事実と登場人物の心情と、その両面から戦争を「自分ごと」として考えられる。憲法が変わったら自分たちだって戦争に行くかもしれないし、今まさに高校生が読むべき本だ。

E でも、果たしてこれは戦争について考えるのにふさわしい作品だろうか。学ぶなら小説でなくてもよいのではないか。『同志少女』には臨場感があり、登場人物が魅力的で、物語としてよくできている。小説としての魅力はそちらにあるのではないか。

©中尾仁士 ©杉浦しおり ©谷川潤

F もしロシアとウクライナの戦争が起きる前に本書を読んでいたら、まったく違う読み方をしていただろうと思う。でも、今となってはもう現実と結びつけずに読むことはできない。それも作品の価値でしょう。

G 女性にばかり焦点を当てる描き方はどうなのか。なんだか男性が損な役割を押しつけられているように見えるんだけど……。

H 登場人物に美形が多いところも気になる。本書の世界観を、今の現実にストレートに重ねてしまっていいのだろうか。

©中尾仁士 ©杉浦しおり ©谷川潤

「いくさ」「戦争」「死」を描く作品が複数あったせいか、高校生たちが生きている「今」と重ね合わせて読む意見も多く見られた。“危機の時代” の高校生直木賞をどう選ぶのか――。議論は熱をおび、あっという間に2時間余が経過する。

投票によって各班ごとに本選に残す作品を選んでいく

 
 ABC各班での投票の結果、

『テスカトリポカ』
『スモールワールズ』
『同志少女よ、敵を撃て』

 この3作に絞って、本選(最終選考)が始まった。ここからは代表生徒37名(1校は当日欠席)が一堂に会し、“受賞作を決める” という意識で、議論が白熱していく。

グラフィックレコーダーも大活躍

■『テスカトリポカ』

A “読み尽くせないもの” をこそ評価したい。メキシコの麻薬カルテルという異世界を描いているが、エンタメ性に圧倒され、日常と全く異なる世界観に引き込まれた。咀嚼するうちに、異質な神話、暴力、メキシコという舞台が、日本というよく知った場所に近づいてくる。神話の世界が資本主義の下に再構築される中で、見知ったはずの現代社会が、野蛮と見なしてきたアステカ神話とリンクしてくる。背筋の凍るような怖さ、遠近感、扱いに手こずる解釈の幅広さに、読み尽くせない、語り尽くせないおもしろさを感じる。

B 麻薬と資本主義、アステカ王国の神話という異形の組み合わせだ。混然としたものを秩序立てて世界観をつくっているところが抜群によい。麻薬とか殺人がストレートに描かれていて、高校生に薦めるのはためらわれるけれど、グロテスクでもいいんじゃないかと思わせる力がある。

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C 私は逆に、高校生の知らない世界、アステカ、臓器売買、麻薬などを、『テスカ』を読んでもっと知ってほしいと思いました。

D 現代人がグロいと思う描写は、アステカ時代の人にとっては美学なんだよ。自分たちとは対極にいる人物を読むことができるのが、小説の魅力なんじゃないかな。

E ただ、視点の切り替えが多くて、ついていけない高校生もいるのでは?

F 胸やけしそうな場面があっても、視点が替わって別の描写が入ってくることで先を読み進める推進力が生まれているんだよ。僕は本を読む手を止められなかったし、事件が自分の身近で起きているかのような錯覚さえ覚えた。

伊藤氏貴代表

■『スモールワールズ』

G 短編集の、各編の並べ方に工夫がある。「ネオンテトラ」が少し怖めな終わり方、軽くて笑える「魔王の帰還」を挟んで、「ピクニック」も少し怖めと、緩急がついていて、身近すぎてつらい部分があっても、心軽く読んでいけました。

H 最終的に伏線が回収され、各短編が1つに繋がる快感がある。高校生にとっては『スモールワールズ』が一番読みやすいと思う。

I 個々の短編の完成度が高く、それぞれ楽しめるうえに、作品同士の繋がりも楽しめる。楽しみ方がたくさんあって何回も読みたくなるよ。

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J 育児ノイローゼやジェンダーなど、現代社会の問題点について考えさせられ、自分のこととして読めました。

K 身近な状況を描いているわりに共感しにくいという感想もあったが、それはあえて意図的に結論をぼかして解釈の幅をもたせているからじゃないか。ふわっとした読み心地が魅力だと思った。

高校生の議論に聞き入る実行委員会のメンバー


■『同志少女よ、敵を撃て』

L 同年代の女の子が戦争で敵を殺すという衝撃的な設定で、自分自身の置かれた状況と比べながら読んだ。高校生に新たな気づきを与えるという観点で選ぶなら、戦争、性差、現在のロシアとウクライナの情勢など社会問題をよりシンプルに問うているこの作品を高校生直木賞に推すことに意義があると思う。

M 戦争中は人を殺すことが称賛される一方で、女性だとなおさら、戦後、狙撃兵というレッテルに苦しめられるところがリアルだったなあ。

N 平和に暮らしていた少女が、突然周囲の世界を破壊されて戦争に入っていく、殺す側に回っていくという戦争の恐ろしさを感じられる作品。現在の戦争でも同じことが行われているかもしれないと、現場を想像できるよさがある。同年代の女の子として身近に感じられた。

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O 参考文献に挙がっていた『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ著)はノンフィクションで、こちらの方が事実を生々しく書いているが、その分、友達には薦めづらい。それに比べると『同志少女』には爽やかさがあり、戦争やジェンダーを考える入口としてはよいのではないか。

 作品同士の比較論は熱くなりがちだが、本の読み方や評価のポイントは、当然人によってまちまちだ。本来比べようのないものをどのように比較し、“自分たちの1作” を選ぶのか? 「高校生直木賞にふさわしい作品とは何か」という “物差し” もまた、活発な議論の対象となっていく。

P “高校生に薦める” ことを強調しすぎると、ステロタイプな “高校生らしい高校生” を量産するだけになってしまうんじゃないか。高校生直木賞はここにいる僕らの感性で選べるのだから、そうすべきだ。

Q 『同志少女』のキャラクターは平明で共感しやすく、だからこそ戦争やジェンダーを内側から考えられる。だが、その分、型にはまっているところはあるかも。

R 私は『同志少女』を軽いとは思えなかった。むしろ重すぎて人に薦めるのは難しいと思った。interestingという意味の面白さでは『テスカ』が一番で、勉強になるかどうかより、やっぱり面白さが大事だよ。

S 『テスカ』は物語構成を緊密に突き詰め、死の描き方も抽象的で、かえって人の死について深く考えさせられる。現実との関わりよりも、作品自体のよさをもっと論じるべきじゃない?

T 『テスカ』は死んだ人の描き方に思いやりがない。『同志少女』には最初、戦争の世界に入っていくことへのためらいがあり、そこから主人公が変化し、成長していくのがすばらしい。

U 順位のつけ方は様々あるだろうが、高校生の読みやすさで選ぶなら、やっぱり『スモールワールズ』でしょう。

V 『同志少女』は端的にエンタメとして面白いよ。戦争を爽やかに描きすぎているという批判もわかるけど、独ソ戦の史実を忘れてしまうことが一番怖いと思うので、この作品は戦争を知る入口としていいと思う。

W 今、戦争を考えることは大事だ。でも、だからこそここで『同志少女』を選ぶのは時流に乗っているだけに見られて悔しい。作品が好きなだけに、推せない……。

 議論は尽きず、発言の指名を待ちきれない高校生たちは、チャット機能を駆使して自由に意見を交わしていた。

指名を待ちきれず、チャット機能を駆使して議論

 合計4時間におよぶ激論をへて、37校による決選投票の結果、16校が『同志少女よ、敵を撃て』、11校が『スモールワールズ』、10校が『テスカトリポカ』を推した。受賞作は『同志少女よ、敵を撃て』に決したが、票は割れた。

 たとえば戦争という複雑でおどろおどろしいものをわかりやすく書いているということが、ある者にとっては欠点と映り、ある者にとっては長所と捉えられる。これはもう、文学の価値とは何かという大問題に繋がる議論である。当然、1つの正解があるわけではない。

 ここで戦わされた議論を踏まえ、参加者各人がさらによき読み手とならんことを。

©中尾仁士 ©杉浦しおり ©谷川潤


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