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お題企画 #2000字のホラー、「WEB別冊文藝春秋賞」発表!

 2022年8月23日から9月30日にかけて実施しました、note×「WEB別冊文藝春秋」のコラボレーションお題企画「#2000字のホラー」。
 実に1,847件もの投稿をいただきました。ご投稿下さったみなさま、ありがとうございました!!
 どれもさまざまな「怖さ」の詰まった作品でしたが、その中でも編集部一同がこれは! と思ったものに「WEB別冊文藝春秋賞」をお贈りいたします。

◆WEB別冊文藝春秋賞◆

1.和來花果さん「雨の日の怪談」

夜のコンビニに残された、持ち主不明のビニール傘。突然の雨に困り果て、思わず手をのばしたが最後――。

・編集部コメント
誰もが思わずドキッとしてしまいそうな身近な罪悪感から、転がり落ちるように訪れる恐怖の演出が素晴らしいですね。王道でありながら、アイテム使いがとても効いています。
ラストの展開も意外性があり面白かったのですが、主人公が味わった恐怖がよりストレートに伝わるよう、もう少し加筆していただいてもいいかもしれません。


2.たらはかに(田原にか)さん「拡散」

「昨日の夜、息子が行方不明になりました」
悲痛なツイートを見かけた主人公は、同じ歳の子どもを持つ母親として放っておけず、思わずメッセージを送り……

・編集部コメント
17歳の少年が行方不明になって一日、また一日と時間がたっていくその緊張感と、心を乱していくふたりの母親の切迫感が否応なく作品のテンションをあげ、一気に読んでしまう作品でした。
ラストで明かされる事実がまた印象的で、だからこそ、なぜそうしたのかという彼女の動機に繋がる事実関係をもう少しだけ提示しておけると、より怖さが際立ちそうです。


3.なちこさん「市松人形」

小学生の娘が大切にしている古い市松人形の「ちーちゃん」。ふと気が付くと、ちーちゃんはいつでも娘の鞄の中に入っていて――。

・編集部コメント
怖いのになんだかほっこりしてしまう、新感覚のホラーでした。市松人形への恐怖心を抱えながらも、娘のことを慮る母親の視点で物語が進むのが素敵です。欲を言えば、この「家族のドラマ」と、人形の「動き」(これがとっても怖いのでみなさまぜひ味わってみてください)が呼応すると、この作品の奥行きがより増すのではないかと思います。


 受賞されたみなさまにご連絡、ご相談のうえ、受賞作を電子文芸誌『別冊文藝春秋』2023年1月号(※2022年12月20日発売)&「WEB 別冊文藝春秋」に掲載させて頂きます。

◆noteクリエイターフェスティバル特別賞◆

 もう一つ、落語家の柳亭小痴楽さんとnote運営事務局さんが選定した「noteクリエイターフェスティバル特別賞」の受賞作はというと…
 

1.和來花果さん「雨の日の怪談」

 なんと和來花果さん、W受賞ですね! おめでとうございます。

《詳細はこちら》

 受賞作「雨の日の怪談」は、10月27日(木)20:00からのトークライブ「もっと上手に話したい!」SPECIAL版の中で、落語家の柳亭小痴楽さんが演じられます。
 無料でご覧になれますので、みなさまもぜひ!
 編集部一同も楽しみにしています。

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《みなさんからのご投稿ピックアップはこちら》


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