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#ミステリー小説が好き

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#わたしの本棚

山の桜はまだまだこれから:「葉桜の季節に君を想うということ」

地元の街の方ではお花見日和も終わりを迎えている頃、私の暮らす小高き山はまだまだこれから。…

タイトル回収が好き。

――タイトル回収する作品は、全てを見届けて本を閉じたときに、もう一度タイトルに戻ってくる…

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読書感想 江戸川乱歩 孤島の鬼

江戸川乱歩といったら、「明智小五郎と怪人二十面相シリーズ」「少年探偵団シリーズ」 ですよ…

渡邉有
2年前
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言葉の宝箱 1027【夢を追うためには、なにかをあきらめることも必要なのでしょうね】

『東京バルがゆく』似鳥航一(メディアワークス 2016/11/25) 副題として「会社やめて相棒と…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0168【すべてのしわ寄せがいちばん弱い者を押しつぶす】

『堕天使たちの夜会』福田和代(朝日新聞出版2018/7/30) ある事件をきっかけに、捜査一課か…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0965【時間が余ると余計なことばかり考えるのよね】

『10 -ten-』堂場瞬一 (実業之日本社文庫2015/7/25) 大学リーグ四連覇を目指す強豪の城陽大…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0014【長い話なのよって言えばいい。長い話だって言えば、普通みんなはその話をさせずに快くやり過ごしてくれる】

『殺し屋最後の仕事(原題:Hit and Run)』ローレンス・ブロック ( 二見文庫2011/10/20 ) 引退を考えていたケラーがアルと名乗る男の依頼を 最後の仕事にしようとアイオワにやってきたのが数日前。 アイオワ州の切手ディーラーの店でケラーは 遊説中のオハイオ州知事が何者かに射殺されたとのニュースを聞く。 やがてテレビに知事の暗殺犯としてケラーの顔写真が映しだされる。 全国に指名手配され、 ドットとも連絡が取れなくなったケラーの必死の逃亡生活が始まった。 濡れ衣

言葉の宝箱 0017【他人の答えは他人のものでしかない】

『アスリーツ ATHLETES』あさのあつこ(中央公論新社2019/9/10) 結城沙耶は中学2年で出場した…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 1091【願いに行きつく前に、自分の心を知り、整理する必要があったりしま…

『満月珈琲店の星詠み②~本当の願いごと~』望月麻衣 (文春文庫2021/2/10) 満月珈琲店の三毛…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0002【一生幸せでいたいなら、正直でいることだ】

『カール・エビス教授のあやかし京都見聞録』柏井壽(小学館文庫2019/8/11) 京都にまつわる不…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 1061【不幸を盾にして身動きできないひともいる】

『退出ゲーム』初野晴(角川書店2008/10/30) 廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者穂村チカ…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 1088【放っておいて良くなることはない。絶えず気にかけてやらないと駄目…

『メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談』蓮見恭子(ポプラ社2021/11/8) 就職活動がうまくいか…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 1089【与えるということは、失うということ】

『黙約のメス』本城雅人(新潮社2021/10/30) 医療事故の責任を若い医師がとらされる現実、看…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0001【「別れたい」と「別れたくない」との間には妥協点なんて存在しない】

『アンハッピードッグズ』近藤史恵(ポプラ文庫2011/2/5) 真緒と岳はパリで犬の弁慶と共に同棲中。 幼稚園からの知り合いという、恋人のような、只の腐れ縁のような2人。 ある日岳は空港で置き引きにあった日本人のカップルを連れて帰ってくる。奇妙な同居生活はやがて4人の関係を微妙に歪ませてゆく……。 文庫版あとがきに 「当時は恋愛小説だと思っていたが、読み返してみると少し違う気がした。むしろ、恋が指の間から抜け落ちていく物語だと思った。 恋に似たもの、執着だとか友情だとか共