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#ミステリー小説が好き

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#ミステリー

文藝春秋さんから『特別賞』をイタダキマシタ

note×「WEB別冊文藝春秋」のコラボレーション企画「#ミステリー小説が好き」において『特別賞…

この世界には、殺す人間と、殺される人間がいる。【読書感想文※若干ネタバレ注意!】

こんにちは、川原です。世間様は大型連休中ということで、与太話として雑記でも書きたいと思い…

川原実
2年前
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私の推理小説遍歴【エッセイ】

 小学生のときに学校の図書室に揃っていたポプラ社の『少年探偵団』シリーズから、推理物を読…

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元彼の遺言状、倒産続きの彼女/新川帆立

読友さんからいただいた新川帆立さんの「元彼の遺言状」「倒産続きの彼女」を一気に2冊拝読📖…

言葉の宝箱 1027【夢を追うためには、なにかをあきらめることも必要なのでしょうね】

『東京バルがゆく』似鳥航一(メディアワークス 2016/11/25) 副題として「会社やめて相棒と…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0168【すべてのしわ寄せがいちばん弱い者を押しつぶす】

『堕天使たちの夜会』福田和代(朝日新聞出版2018/7/30) ある事件をきっかけに、捜査一課か…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0965【時間が余ると余計なことばかり考えるのよね】

『10 -ten-』堂場瞬一 (実業之日本社文庫2015/7/25) 大学リーグ四連覇を目指す強豪の城陽大ラグビー部が初戦に大勝した夜、 名監督の誉れ高い進藤元が急死。 チームはヘッドコーチから昇格した七瀬龍司に引き継がれた。 七瀬は城陽OBではなく、進藤監督の高校時代の教え子で、 半年前にヘッドコーチに就任したばかりだったが、 亡き監督が生前、七瀬を後継者にしたいという意向を伝えていたのだ。 動揺する選手たちに対して七瀬は従来の城陽の型に縛られたプレースタイルに捉われずに

言葉の宝箱 0511【死ぬほど頑張っても、うまくいかないことだってある】

『ハイ・アラート』福田和代(徳間書店2010/9/30) 新宿の雑踏に色とりどりの風船が浮かび、…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0510【いつだって、変わりたい。もっと大きく強い人間になりたいと思って…

『天空の救命室 航空自衛隊航空機動衛生隊』 福田和代(徳間書店2015/6/30) 愛知県小牧基地…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0044【冷静さや公平さは物欲の前では最悪のアジテーションになる】

『ホテル・コンシェルジュ』門井慶喜(文藝春秋2013/2/10) 大規模ではないけれど、お客様に上…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0059【ガンは優しい病気だよ。死ぬまでの時間が読める】

『サリエルの命題』楡周平(講談社2019/6/18) 悪魔のウイルスの名は「サリエル」。 医療に通じ…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0046【嘘をつく時、人は同じような言葉を思いつくらしい】

『ワイルドピッチ』蓮見恭子(光文社2012/7/20) 高知の海晃学院高校は野球の名門校として知ら…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0060【歳を取ると自分の家のありがたさがよくわかる】

『花咲小路四丁目の聖人』小路幸也(ポプラ文庫2013/10/5) 舞台はさびれつつある地方都市にあ…

木綿行
2年前
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言葉の宝箱 0062【生きるのに必死だと余計なことはしません】

『札幌アンダーソング・間奏曲』小路幸也(角川書店2015/3/30) 駆け出し刑事の仲野久が勤務する札幌の警察署に「おおきな ゆきたいせきば みっつのうちのひとつに したいをうめた」という謎の手紙が届く。雪堆積場とは雪国特有の排雪した雪を運び溜めておく場所のことだが、その手紙だけを頼りに巨大な雪堆積場を掘り起こすわけにはいかない。捜査が進む中、久の先輩刑事の根来は被害者とされる男の娘に「あの娘には、背徳の匂いがする」と不審を抱き、変態の専門家で超絶美少年の志村春に協力を要請