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#ミステリー小説が好き

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#書評

森村誠一『人間の証明』《砂に埋めた書架から》25冊目

 叔母が読み終えた『人間の証明』の文庫本を、当時、小学生だった私は譲り受けた。叔母は、私…

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シューマンの指を語らせて(ネタバレ有)

「シューマンの指」はつい先日、神保町で友人とデートした際に買った本だ。著者は奥泉光先生…

波水浦 蓮
2年前
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綾辻行人『十角館の殺人』《砂に埋めた書架から》27冊目

 小説のジャンルに「ミステリー」というのがある。推理小説、探偵小説を総括した呼び名といっ…

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宮部みゆき『火車』《砂に埋めた書架から》30冊目

 宝くじを買ったあと、もし、一等が当たって、1億円やそれ以上の大金が自分の手には入ったら…

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横溝正史『三つ首塔』《砂に埋めた書架から》37冊目

 金田一耕助が登場する横溝正史の探偵小説である。  おどろおどろしいイメージがある巨匠の…

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伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』《砂に埋めた書架から》39冊目

 人気作家、伊坂幸太郎の活躍と評判が耳に入るにつれて、私もいつか読んでみたいと思うように…

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横溝正史『びっくり箱殺人事件』《砂に埋めた書架から》53冊目

 先日(2021年10月9日)、NHKの地上波で『獄門島』が再放送された。今から五年前にNHKBSプレミアムで放送されたドラマ番組である。  主演の長谷川博己が金田一耕助を演じており、新鮮味のある狂気的な演技で、従来の金田一像に新風を吹き込んでいた。私としては、頭を掻き毟ってもフケを詳細に描かないところに、清潔な印象を持った。  原作の『獄門島』は中学時代に読んでいる。懐かしくなり、ドラマを視聴したあと自分の本棚にあった原作本を手に取ったら、手元が狂い、つい隣にあった横溝

【書評】カエルの小指 道尾秀介

〈あらすじ〉 「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」 詐欺師から足を洗い、実演販売士として生…

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【書評】悪女について 有吉佐和子

〈あらすじ〉 《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の…

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謎の奥の謎を解け! ~ガストン・ルルー著「黄色い部屋の秘密」のこと

あらすじガストン・ルルーによるミステリの古典的名作の一つ、「黄色い部屋の秘密」。まずはこ…

峰庭梟
4年前
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書評「モルグ街の殺人」

著者:エドガー・アラン・ポー 1841年発表 短編 「モルグ街の殺人」を読みました。で、…

あたっく
2年前
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Re:1Q84 BOOK3

1. 序論  Re:1Q84 BOOK3を書くにあたって、前回分をRe:BOOK1,2、今回の文章をRe:BOOK3と呼ぶ…

shunya
2年前
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Re:1Q84 BOOK1,2

1. もうどこにも存在しない物語  『1Q84』は今でこそBOOK1,2,3で一揃いの物語として認識され…

shunya
2年前
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