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WEB別冊文藝春秋

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2022年4月の記事一覧

【アーカイブ公開中☆】5/2(月)20時- 深緑野分さんのゆるゆる映画語り♪ 無料Zoom&Twitterのスペースにて

※イベントは終了しました。 Zoomウェビナーのアーカイブ動画をこの記事中で公開しております。 *** 深緑さんの映画への愛がつまった一冊が、ついに書籍になりました!!  さっそくみなさんがお読みになり、映画の話に興じてくださっているのが嬉しくて、ありがたくて… 深緑さん&編集部もお喋りしたくなってきちゃいました!!  なにしろこのお話に登場する映画は70本以上。  深緑さんが魅せられ、愛する作品たちについて、この機会にたっぷりお訊きしちゃいます! ◆開催概要[日時]

ピアニスト・藤田真央 #04「スカラ座デビュー! ”ポリーニ以来”と評された一夜」

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イナダシュンスケ│「異常性」を逆手に取って今がある

第3回 厨房の異常者   今さら改めて言うのもなんですが、僕は食べることが大好きです。 「世の中には2種類の人間がいる。食べることが好きな人間と、並外れてそれが好きな人間だ」  なんてことを常々申しておりますが、もちろん僕自身は間違いなく後者でしょう。しかし人類全体から見ると、実際のところ後者は少数派です。「オタク」「マニア」「異常者」と、言い換えてもいいのかもしれません。  社会人になってすぐの頃の話です。その頃僕は会社勤めで、全社の予算を扱う部署に配属されたばかりでした

対等を求めてもがき、傷つけないようにと願う――いま共感を集める恋愛小説『きみだからさびしい』に込めた思い

作家の書き出し Vol.18 〈インタビュー・構成:瀧井朝世〉 いまの時代に「恋愛」を描く意味——新作『きみだからさびしい』、非常に興味深く拝読しました。コロナ禍の京都を舞台に、さまざまな恋愛模様と、そこから生まれる葛藤が描かれます。物語の出発点はどこにあったのですか。 大前 コロナが蔓延し始めたころ、2020年の春に長篇で恋愛小説を書いてほしいという依頼をいただいて、編集者さんと二人で話し合いながら作品づくりを進めました。 恋愛のキラキラした面よりも、そこから派生して

生湯葉シホ初小説、一挙公開! 短篇「わたしです、聞こえています」

 私はいがちゃんの足を見ている。  いがちゃんの足はまっ白で、というか手首もその上の腕もまっ白で、一枚の布をつなぎ目なしに縫ってできた人間みたいに見える。いがちゃんは部室のパイプ椅子にあぐらをかいてベースのチューニングをしながら、余っている右手の薬指と小指だけを使って極細ポッキーをつまみ、犬のように口を近づけて食べている。  定期テスト前の部活禁止期間に入ったばかりだから、部室棟には私たち以外の気配がない。全国大会をひかえ、例外的に活動を許可されている弓道部の基礎練の声だけが

【アーカイブ公開しました!!】4/18(月)森見登美彦ライブトーク「沈黙しない読書会@オンライン」

※記事の下部「購読者限定エリア」にて 動画がご覧頂けます。 *** 『熱帯』という摩訶不思議な本がある。  ひとたび読み始めてしまえば、もう戻れない。容赦なく熱帯的体験があなたを襲い来るからです……  実際にそんな体験をしてしまったみなさま。   その体験は、あなたが語るのを待っているのかもしれません。  あなたもきっと、語りたくてうずうずしている……はず!  この機会にそれを note にしたため、『熱帯』の著者・森見さんと一緒にみなで読み合い、話し合う読書会を

ピアニスト・藤田真央 #03「刻々と変容する世界、その中でわたしがピアノを弾く意味」

毎月語り下ろしでお届け! 連載「指先から旅をする」 ★毎月2回(5日・25日)配信します★  2022年3月7日、わたしはイタリア・ミラノのスカラ座の舞台に立っていました。  ミラノは、スタイリッシュな芸術の街。空港に着くと、ゲートにお迎えに来てくださった方が「Maestro Mr.Fujita」と書かれたプラカードを持っている。おお、わたし、マエストロ? と思っちゃいました。  イタリアでは芸術家のことを総称して「マエストロ」と呼ぶんですね。わたしが思い描いていた「巨匠

有栖川有栖×一穂ミチ《ライブレポート #02》――「一穂ワールド」の謎を解く

#01 から読む ◆一穂ワールドの「謎」 有栖川 一穂さんのお話を待っていた方も多いと思います。「さっさとやらんかい!」という声が聞こえてきそうです(笑)。 一穂 いえいえ、とんでもございません。 有栖川 私の場合は、前半でありました、一穂さんの手を摑んできた編集者……もう実名でいいですよね? 講談社の小泉さんが私の担当もしてくださっていたおかげで「一穂さんの小説を読むきっかけ」をもらえたんです。  後に『スモールワールズ』に収録されることになる短篇「ピクニック」が、

有栖川有栖×一穂ミチ《ライブレポート #01》――「火村シリーズ」大解剖!

◆有栖川作品との出会い 一穂 本日は有栖川さんのご自宅にお邪魔しております。編集部ともども、テンションが上がっております(笑)。  私が初めて有栖川先生の作品と出会ったのは、20代の半ばくらいだったでしょうか。ミステリー自体は高校生の頃から読むようになっていたのですが、有栖川さんの作品は点数も多く、どこから分け入ればいいのか躊躇していたんです。  でもあるとき、火村シリーズの第1作『46番目の密室』を手に取りましたら、そこからは沼でございます。沼というのは、言い替えれば「パラ

御礼☆有栖川有栖×一穂ミチ「ご感想&ライブレポートまとめ」

「WEB別冊文藝春秋」の幕開けを記念して、2022年2月18日(金)19:00~ 有栖川有栖さんと一穂ミチさんのオンライントークショーを開催しました。  お聞きくださったみなさま、まことにありがとうございました!!  twitterやnoteで、嬉しいご感想もたくさん…  あの日の興奮がよみがえってくるようで、有栖川さん、一穂さんと一緒に、感激しながら拝読しました! (みなさん、本当にありがとうございます!!) ◆twitterの感想&ライブレポートまとめ ◆noteの