有栖川有栖×一穂ミチ《ライブレポート #01》――「火村シリーズ」大解剖!
◆有栖川作品との出会い
一穂 本日は有栖川さんのご自宅にお邪魔しております。編集部ともども、テンションが上がっております(笑)。
私が初めて有栖川先生の作品と出会ったのは、20代の半ばくらいだったでしょうか。ミステリー自体は高校生の頃から読むようになっていたのですが、有栖川さんの作品は点数も多く、どこから分け入ればいいのか躊躇していたんです。
でもあるとき、火村シリーズの第1作『46番目の密室』を手に取りましたら、そこからは沼でございます。沼というのは、言い替えれば「パラ