マガジンのカバー画像

一穂ミチ「アフター・ユー」(*小説)

6
ある日突然姿を消した恋人。彼女は自分の意志で消えたのか、それとも……。最悪の事態に怯えながら、残された青吾は手掛かりを求めて動き出す。愛を問う、大人のための恋愛小説
運営しているクリエイター

2024年8月の記事一覧

一穂ミチ「アフター・ユー」#005

 涙の筋で、頰の一部分だけ突っ張る感じがした。先に口を開いたのは沙都子だった。 「とりあ…

6