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#わたしの熱帯

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#森見登美彦

第二章 カウンターの男

 グリーンの扉を開くと、そこは細長い階段だった。扉は店の入口と思っていただけに拍子抜けす…

しらたま
1年前
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沈黙しない読書会の夜

ポテンシャルだけはあるのだ…あるのだぁ!! そう苦し紛れに叫びたい日々を過ごしとります、…

イベントレポート「登美彦氏、『千一夜物語』に分け入る」

2019年2月11日に開催された対談イベント 「登美彦氏、『千一夜物語』に分け入る」 国立民族学…

阪口まな
2年前
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妄察 わたしの熱帯

沈黙しない読書会を終えて  2022年4月18日。時を超えて「沈黙しない読書会」がオンラインで…

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イベントレポート「森見登美彦氏、京都国立博物館で語る」

2019年2月3日に開催された 森見登美彦氏と羽田聡氏との対談イベント 「森見登美彦氏、京都国立…

阪口まな
2年前
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『熱帯』を読み終える日

 あぁ、帰ってきた。  むせ返るほどの草木の香り、遠くに聞こえる潮騒、冷たくて甘いコーラ…

nemuiko
2年前
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『熱帯』 聖地巡礼記 #1

「私の聖地巡礼だけが本物なの」 はじめに    2017年の春、私は彼女に袖にされた。  心にぽっかりと空いた穴を埋めるべく書店をふらふらと彷徨っていると、中村佑介さんの装丁に目を引かれ、『夜は短し歩けよ乙女』を手に取った。「当分の間、デート代もかからないし本でも買うか」と軽い気持ちでレジへと向かったのだが、後にKZNewsを名乗り、森見主義者として聖地巡礼マスターを目指すことになるとは、この時の私は知る由もなかった。            🏝  『熱帯』は私が聖地巡礼

第一章 沈黙読書会

 私はその日、神楽坂にいた。  神楽坂には研修のために数日通ったことはあるが、地理に明る…

しらたま
2年前
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『熱帯』

これは実話をもとにした #わたしの熱帯 であります。 二〇一八年晩夏。社会人二年目のわたし…

「熱帯」の世界。

私と「熱帯」との出会いは、 ある書店員さんに 『すごく不思議なお話し。でもあなたならきっと…

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手記 不可視の群島

オズの魔法使いという映画をご存知でしょうか。 1939年にアメリカで、日本では1954年に封切ら…

夏野菜カレー ── 分岐、やがて溶け合う『熱帯』 ── 水谷紗羽良の挑戦 ── 僕の『…

 これは数年前の話であるが、大学二回生に進級した四月のこと、僕はサークルの新歓コンパに参…

下歩
2年前
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有楽町の地下で、逢いましょう

※森見登美彦『熱帯』についてのエッセイ(2割妄想)です。こちらを先に読んでも支障がない程…

トルテ
2年前
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熱帯A

熱帯Aとの出会い 『熱帯』の発売から少し日が過ぎたある日、私は行きつけのバーでジントニックを飲んでおりました。そのバーは時々森見先生もご来店されるようで、森見ファンのお客さんも多いのが特徴です。その日はたまたまお客さんも少なくマスターと色々お話していたのですが、ちょうど『熱帯』の話になった際に、マスターからある一冊の本を手渡されました。 「白石珠子さんという方から、『熱帯』に興味がある方に渡して欲しいと頼まれまして…詳しいことは分かっていないんです」 夜の翼巡りで私は壮大