見出し画像

ロングコートダディ・堂前透のお散歩エッセイ!「俺はシロガネーゼ。君は?」

「キングオブコント」「M-1グランプリ」双方でファイナリストになっている人気お笑いコンビ、ロングコートダディ。そのブレイン、堂前透さんにエッセイをご執筆いただきました!
今年4月に上京したばかりの堂前さんが白金の街をお散歩してみるとそこにはーー⁉

TOPページへ

俺はシロガネーゼ。君は?

 お散歩が好きなんです私。大阪は散歩し尽くしてしまったのでこの度東京に引っ越してまいりました。今回はマダムたちがたくさん住むと言われている『白金』を散歩してみることに。

 白金まではタクシーで行きました。足が疲れるからです。散歩するためにタクシーに乗るなんて馬鹿野郎だと思われるかもしれないですが、こちらは文句があるならかかってこいという所存です。

 白金に到着しタクシーから降りた瞬間、もうすでに漂う上品感。これが白金か。タメ口で偉そうに喋ってきたおじさん運転手も、雰囲気に飲まれてしまったのか「お気をつけて」と言ってしまう始末。これが白金だ。

 てくてく歩いていると謎の物体を発見。

 なんなんだろうかこれは。「青低511」と書かれている。パッと見は青くも低くもない。青銅的な意味での青ということだろうか。もしくは白金という街の中でこの物体はだいぶ青い方なのかもしれない。もしくは白金に最近作られた物体なので人生経験的に青いという意味なのかもしれない。わざわざ作られて青いと言われるなんて可哀想だ。

 またしばらくてくてくしていると謎の物体を発見。

 青51。確かにこいつに比べるとさっきのやつは低い。こいつがノーマルだったのか。こいつを基準にしていろんな仲間たちがいるのだろう。数字は製造番号なのかもしれない。だんだんと分かってきたぞ。これは絶対「青高」もいる。絶対に見つけたい。一体どれほどの高さなのだろうか。期待に胸を膨らませ、またしばらくてくっていると物体を発見。

ここから先は

1,739字 / 2画像

《読んで楽しむ、つながる》小説好きのためのコミュニティ! 月額800円で、人気作家の作品&インタビューや対談、エッセイが読み放題。作家の素…

「#別冊文藝春秋」まで、作品の感想・ご質問をお待ちしております!