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【㊗発売即重版!】ピアニスト・藤田真央さん初著作『指先から旅をする』

 ピアニスト・藤田真央さんによるエッセイ&語り下ろし連載「指先から旅をする」がこのたび本になりました。 弱冠24歳にして「世界のMAO」に 2019年、20歳で世界3大ピアノコンクールのひとつ、チャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞。以降、世界のマエストロからラブコールを受け、数々の名門オーケストラとの共演を実現させてきた藤田さん。 現在はベルリンに拠点を移し、ヴェルビエ音楽祭、ルツェルン音楽祭といった欧州最高峰の舞台で観客を熱狂させています。 エッセイ&語り下ろし

『八秒で跳べ』刊行決定!――『探偵はぼっちじゃない』から5年、大学生になった坪田侑也さんにインタビュー

――デビュー作『探偵はぼっちじゃない』の文庫の解説で、第2作を「信じて待ちたい」と書いてから、ずっと新作を待っていました。本当にお久しぶりですが、この5年間は何をされていたのでしょうか。 坪田 受賞作の単行本が出たのが高校1年生の終わりで、当時の目標は、1年に一冊ずつ書き上げるということで、準備もすぐにしていました。ただ、なかなか思うようなものが書けないうちに、目標が「高校生のうちに一冊仕上げる」を目指そうとなって、それも高校3年生後半になると、大学進学に向けた勉強に専念し

2023年注目の華文ミステリ大集合! ビブリオバトル完全レポート

 ゲストに作家の三津田信三先生と大倉崇裕先生、北京在住の翻訳家・阿井幸作先生をお招きして2023年2月15日に開催されたオンラインイベント「新春!華文ミステリビブリオバトル」。  華文ミステリ(中国語圏出身・在住の作家によるミステリ小説)の翻訳に力を入れる文藝春秋・ハーパーBOOKS・行舟文化の三社合同イベントとして、各社担当編集者が23年刊行予定のイチオシ新刊をプレゼンバトル形式で紹介、先生方に「最も読みたくなった一冊」を選んでいただきました!  盛況に終わったイベントの模

橘ケンチ『パーマネント・ブルー』、全国4店舗でサイン本販売決定!

 EXILE/EXILE THE SECONDのパフォーマー・橘ケンチさん初の小説『パーマネント・ブルー』が、いよいよ 2023年2月8日(水)に発売になります。  それに先駆けて、下記書店さんにて「ケンチさん直筆サイン本」の販売が決まりましたので、ご報告致します! 《サイン本取り扱い書店》―東京―【1】紀伊國屋書店 新宿本店 抽選制、オンライン受付開始 1/28(土)12:30 *配送不可 ※応募受付は終了しました ―広島―【2】紀伊國屋書店 広島店 抽選制、オンラ

【2/24大阪でも開催決定!】橘ケンチ初小説『パーマネント・ブルー』サイン本お渡し会

 EXILE/EXILE THE SECONDのパフォーマー・橘ケンチの新たな挑戦―― 。  ダンスに出会い、人生を懸けたいと願う主人公・相馬賢太と、チームメイト・鉄平、大輔、柊、4人の青春を描いた初小説。 『パーマネント・ブルー』と名付けられたこの物語が、2023年2月8日(水)、文藝春秋より刊行されます! 〇  ブックデザイナー・川名潤氏の手で完成した装丁がこちら。 〇 帯にはこのおふたりからのメッセージも 作家・三浦しをん クラブカルチャーと無縁で生きてきた

1月刊「文春文庫」見本到着!!! プレゼントご希望の方、ご応募お待ちしております

 2023年1月4日(水)、文春文庫の最新ラインナップが刊行されます。  そのラインナップ全13作の「見本」が、ひと足お先に編集部にずらり!  印刷所から届いたばかりのこちらを抽選で各1名様に、いち早くお届けします! 1月のラインナップ『荒ぶるや 空也十番勝負(九)』(佐伯泰英・著) 『わが殿』上下巻(畠中恵・著) 『陰陽師 鼻の上人』(夢枕獏・著/村上豊・絵) 『耳袋秘帖 南町奉行と犬神の家』(風野真知雄・著) 『鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ』(大門剛明・著) 『希望のカケ

12月刊「文春文庫」見本到着!! プレゼントご希望の方、ご応募お待ちしております

 2022年12月6日(火)、文春文庫の最新ラインナップが刊行されます。  そのラインナップ全13作の「見本」が、ひと足お先に編集部にずらり!  印刷所から届いたばかりのこちらを抽選で各1名様に、いち早くお届けします! 12月のラインナップ『妖の掟』(誉田哲也・著) 『本意に非ず』(上田秀人・著) 『白い闇の獣』(伊岡瞬・著) 『巡礼の家』(天童荒太・著) 『介錯人 新・秋山久蔵御用控(十五)』(藤井邦夫・著) 『東京オリンピックの幻想 十津川警部シリーズ』(西村京太郎・著

11月刊「文春文庫」見本到着!! プレゼントご希望の方、ご応募お待ちしております

 2022年11月8日(火)、文春文庫の最新ラインナップが刊行されます。  そのラインナップ全15作の「見本」が、ひと足お先に編集部にずらり!  印刷所から届いたばかりのこちらを抽選で各1名様に、いち早くお届けします! 11月のラインナップ『猫を棄てる 父親について語るとき』(村上春樹・著/高妍・絵) 『十字架のカルテ』(知念実希人・著) 『満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~』(望月麻衣・著/桜田千尋・画) 『罪人の選択』(貴志祐介・著) 『神と王 謀りの玉座』(

10月刊「文春文庫」見本到着!! プレゼントご希望の方、ご応募お待ちしております

 2022年10月5日(水)、文春文庫の最新ラインナップが刊行されます。  そのラインナップ全12作の「見本」が、ひと足お先に編集部にずらり!  印刷所から届いたばかりのこちらを抽選で各1名様に、いち早くお届けします! 10月のラインナップ『楽園の烏』(阿部智里・著) 『神域』(真山仁・著) 『月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ』(吉永南央・著) 『死してなお』(矢月秀作・著) 『ファースト クラッシュ』(山田詠美・著) 『鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿 稲村ヶ崎の落日』(鳴神響一・

9月刊「文春文庫」見本到着~! プレゼントをご希望の方は…

 2022年9月1日(木)、文春文庫の最新ラインナップが刊行されます。  そのラインナップ全12作の「見本」が、ひと足お先に編集部にずらり!  印刷所から届いたばかりのこちらを抽選で各1冊、いち早くお届けします!! 9月のラインナップ『大名倒産』上下巻(浅田次郎・著) 『名乗らじ 空也十番勝負(八)』(佐伯泰英・著) 『Iの悲劇』(米澤穂信・著) 『雲を紡ぐ』(伊吹有喜・著) 『獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークⅩⅥ』(石田衣良・著) 『耳袋秘帖 南町奉行と火

千葉ともこ×新川帆立│私たちはこうして作家になった――【後篇】デビューしていま思うこと

< 前篇へ ◆選考会の日は、受賞をイメージしながら待っていた新川 受賞の知らせが来た時は、本当に驚きました。選考会の日は、これはもう徳を積むしかないと思って、山に籠って写経してたんです(笑)。神奈川県の大山の、阿夫利神社で。そうしたら電波の状態が悪くて、担当編集者からの電話が取れないという事態になっちゃった。受賞祈願して写経してます、なんて話してたら切れちゃって。とにかくガチガチに緊張して、何分すべてが初めてだったので、右も左もわからないでいました。 千葉 私のほうは、

初小説『誕生日の雨傘』刊行! 柊子(女優)×若松節朗(監督)対談――書くことが演じることに、演じることが書くことに繋がる

■「小説家」柊子の佇まいがする ――お二人は、2008年に若松監督が演出されたテレビドラマ『太陽と海の教室』の頃からのお付き合いだそうですね? 柊子 『太陽と海の教室』のオーディションでお会いした時だから、私が16歳の頃からお世話になっています。 若松 柊ちゃん――いつもそう呼んでいるんだけど、柊ちゃんとはそれからずっと付き合いが続いているよね。 柊子 監督は覚えていらっしゃるか分かりませんが、『太陽と海の教室』で私の役名「荒井奈美」をつけてくれたのは、実は監督なんで

千葉ともこ×新川帆立│私たちはこうして作家になった――【前篇】デビューへの道

後篇へ > ◆小説を書き始めたのは千葉 私が小説を書き始めたのは、大学を卒業して小説教室に入ってからです。学生時代はお芝居の脚本を書いていましたが、あくまで学生のサークル活動レベルでした。そして社会人になって、小説を書いてみたいな、と思って入ったのが山村正夫記念小説講座(以下、教室)です。そこを選んだのは、ガイドを見て。教室の出身者として宮部みゆきさんのお名前があって、大ファンでしたから、宮部さんみたいになれるかもと思ったんです(笑)。 新川 私は二十六歳の時、千葉さんと

劔樹人│関わるものを皆狂わせる、ロックバンドという魔物——高橋弘希、圧巻の音楽小説

 気がつくとすっかり中年になっていることに、時々静かなショックを受けている。10代の頃ロックバンドの楽しさにすっかり魅了され、世間的には「売れてないバンドマン」として20年以上過ごしてしまった。最近は、ロックバンドなんてもはや中高年の嗜みなのかとすら感じる時もある。それでも好きであり続けているのだから、自分にとってそれには何やら得体の知れない魅力があるのだろう。  そんな私には、郷愁を感じさせる作品だった『音楽が鳴りやんだら』。  物語の時期は明記されてはいないが、ゼロ年代